マツダ、ロータリーエンジン車「RX-8」を2012年初夏に生産終了へ
最終モデルとなる特別仕様車「マツダ RX-8 SPIRIT R(スピリットアール)」も新設定
マツダは、ロータリーエンジンを搭載する4ドア・4シータースポーツカー「マツダ RX-8」に特別仕様車『マツダ RX-8 SPIRIT R(スピリットアール)』を設定し、11月24日より発売する。
なおマツダでは、2012年6月に「RX-8」の生産を終了させることを明らかにし、今回のモデルが最後の特別仕様車となる。
SPIRIT Rの名前は、かつて「RX-7」の最終特別仕様車にも冠されたネーミング。「RX-8 Type RS」(6MT車)および「RX-8 Type E」(6EC-AT車)をベースに、専用シートや専用塗装アルミホイールなどを装備する。
特別仕様車『マツダ RX-8 SPIRIT R(スピリットアール)』の価格は(6MT車)が325.0万円、6EC-AT車が312.0万円[消費税込み]。1000台を販売する計画だ。
ロータリーエンジンの火は絶やさないと宣言
現在、世界で唯一ロータリーエンジンを量産するマツダ。RX-8の生産終了はつまり、ロータリーエンジンの終焉を指す。
しかし今回の発表で、マツダの山内 孝 代表取締役会長 社長兼CEOは、「ロータリーエンジンを搭載した『マツダ 787B』がルマン24時間レースで優勝して20周年となる今年、ルマン・サルトサーキットや国内各地で『787B』のデモンストレーション走行や車両展示を実施しました。
優勝した当時を知る方からそのお子さままで、多くの方々が『787B』のロータリーサウンドに耳を傾け、雄姿に見入ってくださいました。ロータリーエンジンが多くの方々に愛されている事を強く実感しています。
『RX-8』の生産は終了しますが、ロータリーエンジンがマツダの魂のひとつであることに変わりはありません。
マツダは今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していきます」と宣言し、ロータリーエンジンがこの代限りではないことを示唆した。
RX-8の生産終了は残念だが、これに代わる次期ロータリーエンジン搭載モデルの登場にも期待がかかるところだ。
マツダ RX-8 特別仕様車「SPIRIT R」概要
■ベース車 「RX-8 Type RS」(6MT車)および「RX-8 Type E」(6EC-AT車)
■特別装備
◎「SPIRIT R(6MT車 6EC-AT車)共通装備:
・SPIRIT R専用オーナメント/フロントヘッドランプ&フロントフォグランプ&リアコンビランプ(ブラックベゼル)/フロント/リア ブレーキキャリパー(レッド塗装)/センタートンネルトリム(ピアノブラック)/SRSエアバッグシステム(カーテン&フロントサイド)
◎SPIRIT R(6MT車)専用装備:
・SPIRIT R専用 RECARO社製バケットシート/225/40R19 89Wタイヤ&19インチアルミホイール(ブロンズ塗装)
◎SPIRIT R(6EC-AT車)専用装備:
・シート材質本革(ブラック+赤ステッチ)/ステアリング本革巻(ブラック+赤ステッチ)/パーキングブレーキレバー本革巻(赤ステッチ)/センターコンソールボックスアームレスト付(前席)&リアコンソールボックス(リッド付)/合成皮革(赤ステッチ)/スポーツサスペンション/大径ブレーキ 225/45R18 91Wタイヤ&18インチアルミホイール(ガンメタ塗装)
■ボディカラー:
・アルミニウムメタリック/スパークリングブラックマイカ/クリスタルホワイトパールマイカ
■価格[消費税込み]:
「SPIRIT R(6MT車)」325.0万円/「SPIRIT R(6EC-AT車)」312.0万円
この記事にコメントする