2012年式マツダ RX-8の燃費を改めて測ってみた|ロータリーエンジンの燃費は良い?悪い!?(2/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林 岳夫・オートックワン編集部
マツダ RX-8[2012年式] 実燃費レポート|市街地・街乗り編
マツダ RX-8実燃費レポート|市街地・街乗り編 | ||
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車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
マツダ RX-8 2012年追加モデル | 7.6km/L | 654cc×2ローター |
ホンダ シビックType R 2017年計測 | 10.7km/L | 2.0L/ガソリン |
マツダ ロードスターRF 2017年計測 | 12.5km/L | 2.0L/ガソリン |
トヨタ 86 GT・前期(参考値) | 9~10km/L | 2.0L/ガソリン |
朝のラッシュで加減速を繰り返し、10・15モード燃費の8割ならまずまずの結果か
市街地・街乗りでの実燃費は、満タン法でおよそ7.6km/Lの数値を記録した。
今回試乗したマツダ RX-8は6速MT(マニュアルトランスミッション)車だ。2012年当時のRX-8のカタログ燃費(10・15モード燃費)は9.4km/L(MT車)だから、モード燃費の約8割といったところ。常に発進・加速・停止を繰り返す朝のラッシュ時、しかも真夏を想わせる外気温(25度前後)でエアコンも作動していたから、まずまずの数値といえるかもしれない。
とはいえ最新のスポーティカー、2リッターターボのホンダ 新型シビックTypeRが同条件で10.7km/Lを、2リッターNAのマツダ ロードスターRFが12.5km/Lをそれぞれマークしており、その差は小さくない。
RE(ロータリーエンジン)のMT車は渋滞路がニガテ・・・
そんな朝の渋滞にRX-8のマニュアルで突入するのは正直憂鬱だった。加速しては止まりを繰り替える通勤ラッシュの一般道では、頻繁なクラッチ操作が面倒・・・もちろんそれもある。
そもそもRX-8は発進時(低回転時)のトルクが薄く、どうしてもある程度アクセルを踏み回転数を保ちつつクラッチをつながないとならない特性がある。「発進時のクラッチ操作はアクセルを吹かさずアイドリングでつなぐように」みたいなMT車の乗り方指南を見かけることがあるが、RX-8でそれをやると容易にエンストさせてしまうのだ。
そして軽快にヒュンと良く回るロータリーエンジンだから、ただでさえ気付くと3,000回転以上回してしまっている。その一瞬だけで気持ちいいのも事実だが、燃費テストであることを鑑みて、回転計をにらみつつあまり踏み込み過ぎずに、でも周囲の交通を阻害しない加速もしなければならず、そのアンバイが難しい。そんなことをアレコレ考えながら走っていると、結果として渋滞でも眠くならなくて良いのも事実だが・・・
なおRX-8のクラッチ自体の重さは、スポーティカーとしてはまずまず平均的なものだった。
街乗りで走りづらいもうひとつの理由
RX-8のようなスポーティカーは、朝の通勤ラッシュ時の渋滞の群れの中ではかなり車高の低い部類に属し、前後の視界は相当に遮られる。最近のクルマに慣れた身としては、これが思いのほかストレスだった。
燃費を計測するコースは、途中で私鉄線やJR線に沿って走る箇所がいくつかある。渋滞でダラダラ走る車の群れの中、駅へ足早に急ぐ歩行者が不意に道路を横切ったりしてドキッとさせられるシーンにも遭遇した。背の高いSUVやミニバンならある程度見晴らせるが、RX-8で前後にトラックや1BOXバンなどで囲まれると気付けないケースもある。
また最近のクルマに慣れたユーザーからすると、RX-8は乗降性も決して良いとは言えない。車高が低いRX-8などのスポーティカーが日本で廃れた理由のひとつとして、そうした乗降性や居住空間の制限、視認性といった問題も無視できないレベルではないかと再認識した次第だ。
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