ミニ ミニクーパー 試乗レポート

ミニ ミニクーパー 試乗レポート
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圧倒的な知名度を持つ、ハイチューン・エンジン搭載モデル。

イメージメーター

昨年のデビュー以降、世界中で話題沸騰のコンパクトカーが新型ミニ・シリーズ。日本では圧倒的な知名度を誇る『ミニ・クーパー』は、ベーシック・グレードの『ミニ・ワン』よりも26ps増しの“ハイチューン・エンジン”を搭載したモデルだ。MTモデル同士の比較では0→100km/h加速が10.9秒に対して9.2秒。最高速が185km/hに対して200km/hと、同じ1.6Lという排気量ながらその差は決して小さくないことがわかる。

もっとも、この2つのグレードに続き、メカニカル・スーパーチャージャーをプラスしてさらにエンジン出力が大きく増した『クーパーS』も発売されることがすでに発表されている。ただし、こちらは6速のMT仕様のみという設定。すなわち、「2ペダルで速いミニ」が欲しいというのであれば、CVT仕様のミニ・クーパーで決まりということになるわけだ。

2トーンのボディカラーを始め、専用アイテムが装飾されている。

フロントマスクエンジン

『ミニ・クーパー』のルックスは当然『ミニ・ワン』がベース。ただし、「見分けがつかない」のではこだわりのオーナーを満足させることは出来ないだろう。そこで、『クーパー』はこのモデル専用のオシャレ・アイテムを用意している。

両車を見分ける最大のポイントは、クーパーのみに用意をされるホワイト、もしくはブラックのルーフカラー。すなわち、屋根の色が白か黒であるとすれば、「それはクーパーだ」とひと目で見分けがつくわけだ。ただし、ボディと同色のルーフもオプションで設定されているため、これが完全な識別点とは言えない。そんな時にはフロントグリルに目を移してみよう。これがテールゲート・ハンドルやテールパイプ同様のクローム仕様であれば、それはクーパーということになる。 装備面ではオンボード・コンピューターが専用のアイテム。アルミホイールを装着するのも、クーパーならではの特徴だ。

高回転域の鮮烈な加速の伸びと、“ゴーカート感覚”のフットワークが魅力。

シートタイヤ&アルミホイール

新型ミニが目指した走りのテイストは、「ゴーカート感覚の走り」だとBMWは述べる。ロールを意識させないコーナリングフィール、ダイレクトなハンドリング感覚。おそらくはこうした走りのフィーリングというのが“ゴーカート感覚”であるとはおよそ察しのつくところである。で、そんなテイストをより分かりやすく味わえるのは、ワンよりも、実はこちらクーパーの方だ。もちろん、エンジンがより高出力で、特に4500rpm以上まで引っ張るシーンでの加速の伸びが明らかに鮮烈であることも影響はしている。ワンで高速道路を走るとイザ追い越しといったシーンで多少の非力感を味わわされることもあるが、クーパーであれば3人4人と乗りこんだ場合でも、それなりの“速さ”を楽しむことが出来るからだ。

もっとも“ゴーカート感覚”という観点からすると、そうした加速の違いよりもむしろロールがより小さく、路面に対するタイヤのコンタクト感がより強いクーパーならではのフットワーク・テイストがそれを生み出している印象も強い。低速域でのコツコツ感は確かに若干強めだが、総合的な乗り心地は決して不当に硬いわけではないことも評価に値する。

受注はあっという間に3000台を超えた。そのうち50%強をクーパーのCVT仕様が占めている。

インパネラゲッジスペース

こんなに大きくなったミニはもう「ミニ」ではない…などと、デビュー直後には辛らつな評価も渦を巻くことになった新型ミニ。英国にある工場で生産されるとは言え、しかしそのプロデューサーがローバーからBMWの手へと移った現在では、このクルマを“英国の誇り”と呼ぶことももう困難であろう。

けれども、そうしたネガティブな意見を跳ね返す勢いで、新型ミニは売れている。日本の場合、立ち上がり受注分の過半数がクーパーのCVT仕様で売れているというのも、「ミニと言えば“ミニ・クーパー”」という市場の特徴を反映しているようで興味深い。BMWが「すべての部分に“BMWクオリティ”をあてはめる」と言うように、見た目と走りの質感も高度なもの。ちなみに、現在のボディサイズに決定をされたのは「BMW基準の走りを達成するために、最低でも 15インチ・シューズが必要だった」ことに端を発していると言う。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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