ジャガー I-PACE試乗|ブランド初のバッテリー電気自動車(BEV)。その実力はいかに!?(1/2)

テスラ追撃の準備は整った!

国内でも昨年9月に発表され、受注も開始していたジャガー初のバッテリー電気自動車(BEV)、I-PACE(アイ ペイス)の国内試乗が遂に実現した。プレミアムカーメーカーが作ると一体どんなBEVが出来上がるのか、ジャガーらしさはちゃんと感じられるのか等々、注目ポイントは多数の1台。興味は募る。

エンジンがないピュアEVだからこそのスタイリング

I-PACEでまず触れたいのは、その独創的なスタイリングだ。ボンネットが短く、ロングルーフのハッチバックで、しかも背が高く大径タイヤを履くプロポーションは独特。一応、SUVという括りには入るとは言え、低いルーフラインなどによって機能性重視のSUVとはまた違ったテイストが表現されているなど、個性が際立っている。 エンジンが無いぶんキャビンが前進して、フロア下にバッテリーを搭載するから背が高くなる。そうした意味では必然によって生まれたフォルムとは言え、最初は違和感、あるいは異物感のようなものを覚えたのは事実だ。しかしながら、見れば見るほど気に入ってきて、気づけばその斬新さに虜になってしまった。きっと実物を見れば、多くの人がそうなるに違いない。

このキャビンフォワードフォルムは先進感だけでなく優れたパッケージングにも繋がっている。全長は4695mmとF-PACEより短い一方で、ホイールベースは2990mmと長大だから、室内空間の余裕はひとクラス上のモデルにも匹敵するほど。後席レッグルームは890mmも確保されているし、荷室も後席使用時656リッター、最大で1453リッターという大容量を誇る。また、センタートンネルが無いフラットフロアを活かした左右フロントシートの間の容量10.5リッターのストレージコンパートメント、タブレットやラップトップなどを置けるリアシート下スペース、更にはフロントのフード下の27リッターのスペースと、至るところに収納が用意されているのも有り難い。

先進性を強く感じるインテリアデザインやユーザーエクスペリエンス

デザインの面でもインテリアは先進性を強くアピールしている。メーターパネルはフルデジタル12.3インチのインタラクティブドライバーディスプレイとされ、更にセンターコンソールには10インチと5インチのデュアルタッチスクリーンが備わる。おかげでマルチメディアのコントロール、空調の操作など、あらゆる場面で使い勝手に優れるだけでなく新しいモノに触れている歓びがあるのが嬉しい。

面白いのはAIを採り入れたスマート・セッティング。リモートキーとスマートフォンのBluetoothを使ってドライバーを認識し、好みのシート位置、インフォテインメント情報などを自動的に導き出す。ナビゲーションシステムもEV専用で、目的地までの地形のみならずドライバーの走行履歴や運転スタイルまで考慮した上で、航続距離やバッテリー残量を算出するという。もちろん充電スポット情報や、それを経由してのルート案内、要充電時の警告といった機能も盛り込まれているから、BEVを安心して使うことに大いに貢献してくれるだろう。

また、インフォテインメントシステム、テレマティクスユニット、そしてバッテリーコントロールモジュールは車載通信機を使って随時、ワイヤレスアップデートが行なわれる。これもまたジャガー初。I-PACEは単にBEVだというだけでなく、ドライバーとクルマの関係も最先端が目指されているのである。

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島下 泰久
筆者島下 泰久

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監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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