ダイハツ 新型ロッキー・トヨタ 新型ライズ 試乗│思わずニコニコしちゃうくらいパワフルかつトルキーな走り

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東京モーターショー2019で初公開されたダイハツのDNGAプラットフォームを採用第2弾モデル、新型ロッキー。突如市場に現れた5ナンバーサイズのコンパクトSUVの新型ロッキーとトヨタ ライズを早くも公道で試乗した! インプレッションをお届けするのは自動車ジャーナリストの今井優杏さん。果たして、新型ロッキーの実力は!?

 

■ダイハツ 新型ロッキー/トヨタ 新型ライズを画像でチェック

目次[開く][閉じる]
  1. 突如市場に現れた5ナンバーサイズのコンパクトSUV
  2. 小回りの効くキビキビ感こそがこのサイズに込められた真意
  3. 後席はすっげー広い!
  4. ユーザーニーズに沿った、使い勝手の高い荷室
  5. ちょっと驚くくらいにパワフルかつトルキー
  6. 「DNGA」採用の第2段モデル
  7. まさに「DNGA味」ど真ん中
  8. 先進・安全機能も盛りだくさん
  9. 試乗動画

突如市場に現れた5ナンバーサイズのコンパクトSUV

「SUVって最近人気だけど、なんかデカいしお高いし…」な〜んて二の足を踏んでいた人には待望の一台になるかも! いや二台と言うべきかな?

なんの前触れもなく(ほんとに!)、突如市場にひらりとニューモデルが登場した。しかもコレ、嬉しいサプライズなんじゃない? と思えるくらいに、けっこうナイスな仕上がりなのだ。

それがダイハツとトヨタで共同開発された小型SUV、ダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」。それぞれダイハツ/トヨタの販売店で11月5日から全国一斉に発売となるが、クルマとしてのナカミはどちらも同じモノ。違いはブランド、バッヂ、外装のみだから、以下に述べる試乗レポートはどちらも共通のものと思って欲しい。

小回りの効くキビキビ感こそがこのサイズに込められた真意

さて、新型ロッキー/ライズでまず注目したいのはボディーサイズで、全長3.995mm×全幅1.690mm×全高1.620mmの、「5ナンバーサイズ」だということ。

成長を続けるSUVの中で、うん、確かにあれもこれも3ナンバー。今や5ナンバー、3ナンバーでの税金の差はなくなったとはいえ、事実、日常での取り回しや駐車事情に悩んでいる人は多いと思う。なので、実際にはナンバーの差よりも、小回りの効くキビキビ感こそがこのサイズに込められた真意だ。

しかし、ただ小さいだけのSUVじゃないあたりが、小さいクルマを作らせたら「さすが」のメイド・バイ・ダイハツ。このボディーサイズで驚くほどの居住性と使用感の高さを実現している。

後席はすっげー広い!

新型ロッキー/ライズの運転席に乗り込むと、外観からは想像出来ないほどの空間が広がる。前席は窮屈さがなく、ドライバーとパッセンジャーとの間にしっかりと程よい距離感(カップルディスタンスは900mm!)が取られた。

さらに後席はもっとすごくて、女性ならば足を組めるほどのニースペースが用意されている。ちなみに、私の取材メモには走り書きで「後席すっげー広い!」との汚い文字があるのだが(恥)、ついそう書いてしまうほどのものであった。もちろん、頭上のスペースもなかなかのもの。フル乗員でも無理せず遠出をしたくなるようなゆとり空間だ。

ユーザーニーズに沿った、使い勝手の高い荷室

そして、コンパクトSUV系の弱点である荷室も、新型ロッキー/ライズでは創意工夫が満載。そう、テールゲートを開けたらすぐ後席のシートバック、なんてことは「コンパクトSUVあるある」かもしれない。

しかし、コレはそのままでも、ちょっとしたお出かけなら網羅できそうなほどのスペースがある(369リットル)。加えて床面のボードを開ければさらに深い空間、“アンダーラゲッジ”が出現。この床下収納、プレスリリースによると『買い物かご2個分』とのことだから、大きめの家具の買い出しやコストコなんかでの大人買い、はたまた小旅行の小型キャリーケースにも実力を発揮してくれること間違いなし、なのだ。

リアシートは6:4の可倒式になっていて、リア側からのアレンジも簡単だ。アレンジ次第ではちょっとした引っ越しもできそうだな、と見入ってしまった。

ダイハツは企画の際に徹底したマーケットリサーチを行うのだけど、この荷室はユーザーの要望が高かった部分なのだという。SUVだけどちゃんと積みたい、それを実現したのだそうだ。

この広い空間を利用して、助手席の下にはドライビングシューズを収納できそうなアンダートレイや、他小物入れなどの小さなストレージが随所に用意されているのも国産SUVならでは、いや、軽自動車という欲張りなパッケージを手掛けてきたダイハツらしい気遣いだと感じた。

ちょっと驚くくらいにパワフルかつトルキー

とはいえ、実は新型ロッキー/ライズ最大のサプライズは走りにこそある。

搭載されるエンジンは1.0リッターターボ。これに先に発売されたタントで初採用となったスプリットギア入りのCVTを組み合わせているのだが、ちょっと驚くくらいにパワフルかつトルキーなのだ。最初の踏み始めからグイっと押し出されるような強い加速を見せ、かなりのヤンチャ系。むろん、1リッターだから振り回されるようなピーキーな感じではないのだけど、思わず「おおっ」とニコニコしちゃうくらい十分の走り出しである。

スーパーマリオのBダッシュみたいなボタン

そしてハンドルの右手側、ちょうど親指で押せるくらいの位置に「PWR」と書かれたちいさなボタンがあるのだが、これを押すとさらに「ばびゅん!」とトルクが生まれて、加速を後押ししてくれる。

これは「パワーモード」のスイッチで、アクセル開度に対して電子制御で出力を上げてくれる、という、まるでスーパーマリオのBダッシュみたいなボタンなのだけど、コレがまた、具体的に○Nm上がっているか、という数値は明らかにされていないものの、「なんとなく速くなったかな?」なんていうささやかなモノではなく、きっちりと「きゃっ、速くなった!」を体感させてくれるレベルなものだから、つい積極的に使いたくなってしまう。

実はこのボタンは、すでにダイハツのムーヴやキャスト、ウェイクにも採用されているのだが、個人的にはこの新型ロッキー/ライズのモノが一番、オン/オフの違いを体感できた。秘密はターボとのマッチングの良さだとか。エンジンの回転数が上がると、おのずとターボの回転も上がる。この相性がとても良かったということだろう。

使い方としては、登坂ワインディングなど加速を足したいときや、また高速道路の合流など、時速0キロからに使うのではなく、ある程度車速が出てからのトルクの息継ぎのときなんかに押せば、効果テキメンだ。

「DNGA」採用の第2段モデル

このグイグイ系加速はしかし、エンジンだけの恩恵ではない。ギュンと飛び出るような加速を受け止めるのはしっかりしたシャシーだ。

新型ロッキー/ライズは、今年発売されたタントからスタートしたダイハツの新プラットフォーム「DNGA」採用の第2段モデルとなる。

DNGAではこれまでの構成部品を一新し、ゼロから高剛性骨格を作ったというものだが、新型ロッキー/ライズでは断点を排除し、骨格のスムーズ化を図ったという。また、高強度材の拡大で剛性を確保し、外板をハイテン化することで外板自体を強度部品とし、軽量化も実現した。

まさに「DNGA味」ど真ん中

そしてDNGAといえば、サスペンション・オリエンテッドである、ということこそキモであると思う。つまり、まずサスペンション・ジオメトリから設計を開始し、その上にボディを配置していく、という考え方なのだ。このおかげでサスペンションがしっかりと役割を果たすしっかりした骨格となり、ブルブル・バタバタしない上質な走りが叶えられている。

タントでも実感したのだが、路面の荒れや段差をしっかりと一発でシュッと収束させる手腕はお見事で、まさに「DNGA味」ど真ん中。ただ、その収束のさせかた、路面入力のドライバーへの伝達のさせかたには、やや好みが分かれるかもしれない。あまりにボディがしっかり&かっちりとしているため、ともすれば「硬い」と感じる人もいるかもしれないからだ。

長距離ではきっとこのブレのないフィールが疲れの軽減につながるということを実感してもらえるはずだが、チョイ乗りのディーラー試乗では賛否が分かれるかもしれない。

それをもし、すこし軽減させたいなら、メーカー推しの17インチではなく、16インチがアタリも柔らかくてオススメだ。

先進・安全機能も盛りだくさん

とはいえ、なんの前情報もなく黙ってコレに乗せられ、「これナンボ?」と聞かれて正確に値段を答えられる人は少ないと思う。それくらい、走りの質は高い。

さらに、コスパ最高! と思えるところは、先進・安全機能も盛りだくさんということにも言える。

予防安全機能「スマートアシスト」は、5万円という市場価格の約半値という値札も手伝って、今や約8割の装着率を誇る人気商品だが、今回はさらに運転サポートの「スマートアシストプラス」7機能と、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラートを追加した。

また、トヨタにはかねてより「Tコネクト」が存在するが、ダイハツにはロッキーから「ダイハツコネクト」が初めて採用される。

車載通信機ではなく、ユーザーのスマートフォン(適合するもの)を通信機として使用し、事故サポートや故障サポートなど様々に活用できる、というもの。これも新しい取り組みとして、今後のダイハツ車にも拡大していく予定だ。

あらゆる意味でお値段以上の新型ロッキー/ライズ。是非チェックして欲しい。

[筆者:今井 優杏/撮影:土屋 勇人]

試乗動画

トヨタ ライズ 1.0 G / ダイハツ ロッキー 1.0 G 主要スペック比較表
車種名ライズロッキー
グレード名1.0 G CVT1.0 G CVT
価格(消費税込み)190万円200万円
全長×全幅×全高3995mm×1695mm×1620mm3995mm×1695mm×1620mm
ホイールベース2525mm2525mm
駆動方式FFFF
車両重量970kg980kg
乗車定員5名5名
エンジン種類直列 3気筒 DOHC直列 3気筒 DOHC
総排気量996cc996cc
エンジン最高出力72kW(98PS)/6000rpm72kW(98PS)/6000rpm
エンジン最大トルク140Nm(14.3kg・m)/2400rpm140Nm(14.3kg・m)/2400rpm
トランスミッションフロア CVTフロア CVT
使用燃料レギュラーレギュラー
燃料消費率(JC08モード燃費)23.4km/L22.8km/L
燃料消費率(WLTCモード燃費)--km/L--km/L
燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)--km/L--km/L
タイヤサイズ195/65R16195/60R17
ダイハツ/ロッキー
ダイハツ ロッキーカタログを見る
新車価格:
170.5万円242.2万円
中古価格:
75.6万円265万円
トヨタ/ライズ
トヨタ ライズカタログを見る
新車価格:
167.9万円228.2万円
中古価格:
184.2万円297万円
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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

新車の見積もりや値引き、中古車の問い合わせなど、自動車の購入に関するサポートを行っているMOTA(モータ)では、新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、最新の自動車記事を展開しており、それらの記事はMOTA編集部編集長の監修により、記事の企画・取材・編集など行っております。MOTA編集方針

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