BMW 新型523iツーリング 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 菰田 潔
- カメラマン:オートックワン編集部
シフトレバーを軽快に操るのがコツ
走り出すと低回転で250Nmを搾り出すエンジンだから523iツーリングの1880kg のボディでも充分に走らせることができる。
ただし少し速く走ろう、あるいはキビキビ走ろうと思ったときはアクセルペダルの踏み込み量を大きくしなくてはならない。その辺で不満を漏らしそうなドライバーは3リッターエンジンの528iを選ぶ方がいい。
しかし523iでも電子制御のシフトレバーをDレンジから左に倒してSモードを選んで走ると、アクセルペダルを深く踏み込まなくても自動的に高めの回転数を使ってくれるから、思った以上に元気よく走ることが可能だ。
クルマのポテンシャルを理解し、アクセルペダルを右足でうまくコントロールしたり、電子制御シフトのSモードを選んだり、Mモードを選んだりということができるドライバーなら523iの良さが生きてくるだろう。高回転まで回したときの直列6気筒らしい芯が出た回転感は528iより強く感じるから、ブンブン回して走るのが合っているのかもしれない。
でもそうすると燃費のアドバンテージがなくなるかもしれないが。 電動パワーステアリングとは思えないほど中立付近からしっかりと手応えが出ていて正確に走ることができる。切り込んだときの操舵力も適当で、とても自然な感触でドライビングできる。
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