BMW 新型523iツーリング 試乗レポート(4/4)
- 筆者： 菰田 潔
- カメラマン：オートックワン編集部
523iツーリング、じつに魅力溢れる高級ワゴンである
アクティブステアリングも切り始めのピクピク動く先代5シリーズ採用初期の悪い癖はまったく姿を消し、初めて乗ったとしても誰でも違和感なく乗れるレベルに成長している。
もちろん自動カウンターステアやスピードによる大幅な可変ギヤレシオなどの効用はそのまま生きている。
走っているときの快適性もセダンと一緒だ。７シリーズと共通して使うことを前提に開発したシャシーだけあって、乗り心地の良さと静粛性は一級品である。
225／55R17 97Yが標準のタイヤサイズであるが、オプションのより偏平な245／45R18 96Yに試乗したが、これでも快適な乗り心地だった。かといってスポーティに走ることを拒否しないところがBMWだ。
コーナーに入るときのスムーズなターンインは、ワインディングロードを走ることが楽しみになる。コーナリング中も4つのタイヤが路面を捉えている感触が伝わってきて、アクセルペダルでのコントロールもしやすく安心感も高い。
5シリーズツーリングには523i、528i、535iと3種類のエンジンが揃っているが、523iツーリングでも魅力溢れる高級ワゴンといえるだろう。
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学生時代から始めたレースをきっかけに、タイヤのテストドライバーになり、その後フリーランスのモータージャーナリストに転身。クルマが好きというより運転が好きなので、その視点でクルマの評価をしている。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る
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