ダイハツ コペンエクスプレイ 試乗レポート/まるも亜希子(1/2)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:和田清志
冬こそオープンカー!コペン第2のモデル「XPLAY(エクスプレイ)」を試す
真のオープンカー好きに言わせると、冬こそオープンカーに最適の季節なのだそう。
確かにこの日本では、春・秋は花粉が舞うし、夏は直射日光のもとで運転なんかしてたら、熱中症になりかねない。そうすると、日中は陽射しが穏やかで、空気の澄んでいる冬がオープンドライブに向いているというのは、わかる気がしてくる。今回、それを試すいい機会をくれたのが、コペンローブに続く2つ目のデザインとして登場した「コペンエクスプレイ」だ。
6月に発売され、目標をはるかに超える受注数を記録したコペンローブは、スポーティな印象ながらもちょっと丸みを帯びたエクステリアで、エレガントなファッションにも合いそうな魅力がある。
そこから果たして、コペンエクスプレイはどんな変身を遂げているのか、ドキドキの初対面。
ワイルドかつ遊びゴコロ溢れるエクステリア
まずはダイナミックに張り出した、ビレット留めしたようなホイールアーチが目に飛び込んできて、ボンネットやリヤフードにガチャッとはめたような、ちょっと合体ロボ系のデザインが遊びゴコロ満点。
格子模様のブラックのフロントグリルが、ピリリと全体を引き締めている。
そんなコペンエクスプレイのデザインテーマは、「タフ&アグレッシブ」。新ジャンルのスポーツカーを表現したというリリースどおり、ちょっとワイルドでガンガン走れそうで、でもどこかオモチャ感覚でカワイイ。こういうキャラクターは、男女ともに刺さるはずだ。そして、乗る人のセンスがより魅力を引き立てる予感もする。
8色あるボディカラーによってもイメージが変わると思うけど、試乗車のイエローはミリタリーファッションなんかでも似合いそうだ。
インテリアもシルバーガーニッシュなどでタフさを表現
ひととおり眺めたあと、乗り込んだ運転席はインパネデザインがいい感じ。ブラック基調で、センタークラスターの骨格がインパネ上部に張り出したクロスフレームとなっていて、シルバーのガーニッシュが金属感をプラスする。メーターはシルバーリングに赤い文字盤で、ここでもタフ&アグレッシブが表現されている。
シートはコペンローブと同様にサポート形状が強めで、身体にぴったりとフィットするタイプ。ちょうどホイールベースの真ん中あたりに座る感覚だから、乗ってしまうとそんなに小さな空間には感じない。操作系も収納も、すべてが手を伸ばせばそこにある、一体感が心地よいスペースだ。
スイッチを押して電動トップをオープンにすると、澄み渡る冬晴れの空が大きくコペンと私を包み込んだ。風はヒヤリと頬をかすめていくけれど、首から下は暖房があたって暖かい。
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