ボルボ 新型XC90の真打ち、プラグインハイブリッド「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」(PHEV) 国内初試乗レポート(1/4)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:阿部昌也/ボルボ・カー・ジャパン
XC90の真打ち、プラグインハイブリッド「T8 Twin Engine AWD」
海外試乗レポート、「T6」国内試乗レポート、技術的な紹介レポート・・・ボルボのフラッグシップSUVでもある「XC90」レポートは咲き乱れ状態になっているが、やっと真打ちのPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」が国内へ導入されたので、改めてレポートしよう。
そもそもボルボは、これからの新世代を見据えてクルマ造りの構造改革に着手。「SPA(スケラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」と呼ぶ新プラットフォームはミドル&ビッグ系とスモール系の2本柱戦略を立てた。このXC90はそのミドル・ビッグ系の初出しモデル。
スモール系の初出しはまだ先になるが、すでに各レポートにある通りXC90の大幅進化を踏まえると、今後の新プラットフォームを使った各モデルのフルモデルチェンジが楽しみで仕方がない。
一新されたSPAプラットフォームと「Drive-E」パワートレインを初めて同時採用
同時にボルボはエンジン+トランスミッションのパワートレーン戦略も一新。このミドル・ビッグ系SPAプラットフォームに搭載されるエンジンは、「Drive-E(ドライブ・イー)」2リッター直列4気筒エンジン。そのエンジンに過給システムや電気の力などを加えることで、パワー&トルクに差を生み出してバリエーションを設けている。
順にご紹介すると、まず「T5」とされるのが、2リッター直列4気筒エンジン+直噴ターボ。
よりパワー&トルクを求めた「T6」は、T5にスーパーチャージャーを加えたダブル過給ユニット。
そのうえのフラッグシップユニットである今回の「T8」は、T6に外部給電が可能な電気ユニットを加えたプラグインハイブリッドとなる。
言うなればこのT8は、2リッター直列4気筒エンジン+直噴ターボ+スーパーチャージャー+電気モーターという“いっさいがっさい”ユニット。そのシステム最大出力は407ps、最大トルクは640Nmを誇る。
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