ボルボ 新型XC90の真打ち、プラグインハイブリッド「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」(PHEV) 国内初試乗レポート(2/4)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:阿部昌也/ボルボ・カー・ジャパン
重量級のボディだが、拍子抜けするほど軽やかに走り出す
最大トルク640Nm※。今ではターボなどの過給機や電気の力を使っていない昔ながらの自然吸気エンジンを探すのが難しくなりつつあるが、それに換算したら排気量6.5リッターエンジンが発生する力をXC90 T8 Twin Engine AWDは発揮する。
(※システム最大トルク:エンジン400Nm+モーター240Nm/欧州参考値)
もうわかると思うが、だからこそ走りだしから軽やかにクルマが進む。外からの見た目では、迫力のデザインも相まってクルマの大きさを印象付けられると同時に重さを連想したが、拍子抜けするほど軽やかに走り出す。
以前、スーパーチャージャーを使って低回転から力を発揮する「XC90 T6 AWD」の走りだしもスムーズで力強いと感じたが、そこに電気モーターによる瞬間的に力を発揮できる特性を備えるT8を体験すると、やはりフラッグシップには電気が相応しいと言わざるを得ない実力差を確認した。
速度コントロールがアクセル操作に対して素直でありダイレクトで意のまま。坂道だろうがストレスなく加速するし、その余裕の性能が心にゆとりを与える。
ちなみにエンジンの味付けは、思いのほかスポーティ。エコカーという印象を抱かない排気音の気持ち良さがあることも付け加えておこう。
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