新車の「マツダ CX-8」購入予算400万円台で、プレミアムSUV「ボルボ XC90」を買う選択肢はあり?[どっち買う!?]

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:佐藤 正勝・小林 岳夫・MOTA編集部
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「マツダCX-5」をベースに車体を延長し、3列シートを与えたマツダの最上級SUV「CX-8」。3列シートのSUVではもっとも売れている車種である。バリエーションも多く、299.4万円から510.9万円と新車販売価格も幅広い。

興味深いのは、売れ筋が「エクスクルーシブモード」「Lパッケージ」など、400万円オーバーの上位グレードということ。30歳台の購入層が多いという特別仕様車「ブラックトーンエディション」も、2.2リッターディーゼルでは新車価格は400万円ジャストとなる。

そこで今回は、CX-8の上位グレードを購入できる400万円台で、3列シートを持つ輸入SUVを買えるかを調査。その中からボルボの最上級SUV「XC90」を選んでみた。

目次[開く][閉じる]
  1. 新世代ボルボの旗手でもあるプレミアムSUV「XC90」(2代目)
  2. ボルボ「XC90」(2代目)を5年落ち以内・走行5万キロ以下・400万円台で検索!
  3. 900万円超だったスーチャー+ターボエンジンの「T6」も購入可能
  4. 安全性はお墨付き!高品質で上品・デザインも優れているXC90

新世代ボルボの旗手でもあるプレミアムSUV「XC90」(2代目)

XC90は2003年に初代が誕生したボルボのSUVだ。

北米市場での販売がメインであることから全長4.8m×全幅1.9mオーバーの巨大ボディを持つ。2.4リッター直5ディーゼルターボ、2.5リッター直5ターボ、3.2リッター直6、3リッター直6ツインターボ、4.4リッター V8(ヤマハ製!)などの強力なガソリンエンジンを搭載し、2トン以上の車体を加速させた。

2015年には、現行型となる2代目が登場。日本でも2016年1月から販売をスタートした。

2代目XC90からは、プラットフォームを刷新。現在販売中の最新ボルボにも通じる、新しいデザイン言語を採用する新世代ボルボの第1弾となった。ボルボの特徴である、ヘッドライト内の「トールハンマー」を初採用したのも、この2代目XC90である。

車体はさらに大型化され、全長は5m近く、全幅も1.9m超に。エンジンは直4ターボに統一されたほか「ツインエンジン(のちに『プラグインハイブリッド』に改称)」と称する、PHEV(プラグインハイブリッド)モデルを新設。駆動方式も全車AWD(4WD)となった。当初はガソリンエンジン車のみだったが、のちにディーゼルモデルも追加。ただし48Vマイルドハイブリッド導入時にカタログ落ちしている。

ボルボ「XC90」(2代目)を5年落ち以内・走行5万キロ以下・400万円台で検索!

ボルボ XC90の中古車検索にあたり、新車でマツダ CX-8の上位グレードを購入する際の中心販売価格帯400万台に設定した。年式は5年落ち、走行距離は5万キロとしている。

走行距離5万キロ以内、2016年式までの「ボルボ XC90」の中古車を検索!

▼中古車検索条件▼

・メーカー車名: ボルボ XC90

・モデル:2016年式モデル

・年式:平成28(2016)年~令和3(2021)年

・走行距離:~最大5万キロまで

・価格帯: 400万円台

・修復歴:なし

(2021年12月3日現在 MOTA調べ)

900万円超だったスーチャー+ターボエンジンの「T6」も購入可能

上記条件での検索結果は32台だった。参考までに、3年落ち・3万キロへ条件を厳しくすると、3台に減少した。(2021年12月3日現在 MOTA調べ)

しかし、たった3台ということなかれ。XC90は、2016年の国内発売時の価格が788.3万円〜1323.1万円にも達した高額SUVだったのだ。それを思うと、5年落ち・5万キロ以下なら400万円台で購入できるのか、と考えることができる。

登場時のグレードは、「T5 モメンタム」(788.3万円)、「T6 Rデザイン」(895.3万円)、「T6インスクリプション」(925.8万円)、「T8ツインエンジン インスクリプション」(1027.7万円)、「T8ツインエンジン エクセレンス」(1323.1万円)を設定。2018年には待望のディーゼル版「D5モメンタム」(874.9万円)、「D5インスクリプション」(961.5万円)を追加している。

32台の内訳を改めて見てみると21台が「T5モメンタム」。残りはスポーティな性格の「T5 Rデザイン」と、上位モデルの「T6インスクリプション」だった。年式は2016年〜2018年だ。

「T5モメンタム」と「T6インスクリプション」の主な違いは、同じ2リッター直4ターボエンジンながらも、スーパーチャージャー+ターボのダブルチャージで出力が254psから320psまで高められていたこと。

せっかくのプレミアムモデルなのだから上級グレードを選んでみる手もある

内外装も、メッキグリルなどでより華やかに彩られていた。率直なところ、「T5モメンタム」でも十分すぎるほどの装備と性能を持つが、例えば、同じ499万円で「T5モメンタム」と「T6インスクリプション」が選べるとすれば、新車時価格が150万円ほどあったのを考えると、「T6インスクリプション」を選ぶのも賢い選択だ。

安全性はお墨付き!高品質で上品・デザインも優れているXC90

新世代ボルボとして登場した2代目XC90は、ボルボならではの安全性にさらに磨きをかけており、「シティ・セイフティ(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)」、「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」、「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」、「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」などを搭載する。内外装デザインはシンプルでありながらも華やかさも秘めており、落ち着きと高級感が溢れる。視覚・触覚・聴覚から感じる、品質の高さも素晴らしい。3列目シートは小ぶりで座面も薄く見えるが、座り心地はなかなか良く、足元空間もそれなりに確保されており快適性は高い。

新車価格700~900万円台の高級SUVを400万円台で手に入れる贅沢

ボディサイズは大きいものの、新車価格700〜900万円前後の高級SUVであるXC90が、グレード・中古車価格によっては半額ほどで購入できるのは大きい。現在販売中のXC90はパワートレーンが刷新され全車ハイブリッド仕様になっているが、基本的には2016年以降の中古車も “現行型” であることに変わりはなく、見た目があまり変わらないのもポイントだ。

400万円台は決して安くない買い物。いろいろな選択肢があるので、今回のような中古車検索もぜひオススメしたい。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:佐藤 正勝・小林 岳夫・MOTA編集部]

ボルボ/XC90
ボルボ XC90カタログを見る
新車価格:
924万円1,264万円
中古価格:
53万円999万円

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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