フォルクスワーゲン 新型パサート・パサート ヴァリアント 試乗レポート/九島辰也(3/4)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:オートックワン編集部
東名高速の上りでも、1.4Lとは思えない余裕の走りを見せる
1.4リッターTSIシングルチャージャーエンジンは、ゴルフTSIコンフォートラインにも積まれるもので、最高出力は122ps、最大トルクは200Nmを発揮する。
もちろん、これだけだと説得力に欠けるが、では1,250回転から最大トルクの80%を発生すると言ったらどうだろうか。インテークマニホールド内の吸気経路を短縮することで、ターボの反応を極限まで素早くしている結果だ。
で、これを東名高速で実際に試してみた。
しかも場所は裾野ICから御殿場ICまでのダラダラした上り坂。大きなボディに小さなエンジンではキツそうな設定だ。
だが、パサートは冷静そのものだった。何食わぬ顔してスイスイ走る。中間加速はそのままさらにアクセルを踏み込んでもいいし、7速DSGを自在に操ってもいい。クロスレシオのギアをポンポンと2つ落とせば、思い通りの加速を手に入れることができる。
それはワインディングでも同じこと。
パドルシフトの素早い反応に感動しているうちに、いくつものコーナーを駆け抜けられる。フットワークも軽く、ゴルフ並みの機敏さは感動モノだ。
ただ、ステーションワゴンはセダンに比べると少々リアの接地感に欠ける気もしなくない。
まぁ、それだけ大きなスペースが設けられているということにもなるのだろうが、ステーションワゴンの場合、もうひとつ気になることがある。それは、実際に荷物をいっぱい積むとどうなのかということ。ゴルフバッグ4個とオトナ4人で、はたして今回のような走りは出来るのだろうか。
今回、フル乗車&フル積載での試乗テストは出来なかったが、興味は募っていく。
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