スバルが新型アイサイトを発表! 進化版”アイサイト・ツーリングアシスト”試乗レポート

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:和田清志/株式会社SUBARU
スバルが新型アイサイトを発表! 進化版”アイサイト・ツーリングアシスト”試乗レポート
スバル レヴォーグ(2017年 プロトモデル) スバル WRX S4(2017年 プロトモデル) スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏 スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏 スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏 スバル WRX S4(2017年 プロトモデル) スバル レヴォーグ(2017年 プロトモデル) スバル レヴォーグ(2017年 プロトモデル) スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏 スバル レヴォーグ(2017年 プロトモデル) スバル レヴォーグ(2017年 プロトモデル) 画像ギャラリーはこちら

アイサイト・バージョン4ではなく、アイサイト・ツーリングアシスト

圧倒的な性能を誇っていたSUBARUのアイサイトながら、ここにきて自動ブレーキ性能でも機能でも日産やマツダが採用してきた新世代システムに追いつかれてしまった(対歩行者ブレーキなど抜かれてしまった性能も出てきている)。今回、スバルが改良を行うというので取材に行く。

名称は「アイサイト・バージョン4」になるのかと思っていたら『アイサイト・ツーリングアシスト』とのこと。果たしてどんな性能か?

今回の変更点は運転アシスト機能の向上

スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏

意外なことに、カメラなどハード面の変更は無かった。したがって対自動車や歩行者に対する自動ブレーキ性能の向上無し。これまでのVer,3でマツダや日産の自動ブレーキ性能に届かなかった「クルマの陰から急に飛び出してくる歩行者」に対しての自動ブレーキ性能はカメラ画角の変更が必要なため、今回対応出来なかったということになります(見える範囲の歩行者に対しては対応)。

もちろん夜間の歩行者を認知出来るという優位点は維持している。

ということで今回の変更点は運転アシスト機能の向上のみ。だからこそツーリングアシストというネーミングを選んだのだろう。

アイサイト・ツーリングアシストでは、60km/h以下でもハンドル制御を行う

スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏
スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏

一番大きい進化点は、ハンドル制御の速度域が大きく広がったこと。

これまでも車線の中央をキープしてくれるハンドル制御は付いていたけれど、時速60キロ以上&両側の車線(白線でも破線でも黄色線でも)を認識出来るときに限られた。60km/hを下回る速度では解除されてしまう。渋滞時などハンドル制御が付いていたら楽ちんなのに、と思うような場面で使えなかったワケ。

なぜかといえば、時速60キロ以下だと左右の車線を先行車に遮られる時間が長くなり、どこを走っていいか解らなくなるからだ。そこで今回、車線だけでなく先行車両もロックオン出来るようにした。

同時に、今まで両側の車線が判別出来ないとハンドル制御を入れていなかったけれど、片側の車線だけ判別すればOKになっている。これらの制御を行うことにより、かなりの運転状況下でハンドル制御を稼働させられるようになった。クルーズコントロールをセット出来る全車速域でインパネのハンドルマークが青なら、ハンドルに軽く手を触れておけば車線の中央&先行車を追随する。

クルーズコントロールの車速域を135km/h程度までセット可能に!

スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏

また、クルーズコントロールの設定可能な車速域も広がった。

日本の高速道路はまもなく一部区間で制限速度110km/h化となり、やがて120km/h化まで行われる予定。いち早くこの流れに乗ったレクサスLC500は、クルーズコントロールの設定速度の上限を無くしている(以前から輸入車はクルーズコントロール設定速度の上限が無く、ダブルスタンダードだと評判悪かった)。

アイサイト・ツーリングアシストも120km/h化を見据え、135km/h程度までセット出来るようになっている(現在はメーター誤差を考慮しメーカーによって114~117km/h)。現実的になったと評価していいと思う。

アイサイト・ツーリングアシストは、まもなく行われるレヴォーグとWRX S4のマイナーチェンジモデルから採用とのこと。さらに使い勝手が良くなったと評価しておく。

ライバルと同じくらい攻めてもよかったのでは・・

スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏
スバル 新型アイサイト・ツーリングアシスト試乗レポート/国沢光宏

短い距離ながら、ツーリングアシストを試した。

一番「う~ん」はハンドル握っているのに「ハンドル握れ」の警告が出てしまうこと。スバル車は直進安定性良く、直線ではハンドル握っていても操作しないで走れてしまうため、手放しだと認識してしまうのだった。したがって直進なのにハンドルを動かさないとハンドル制御が切れてしまう。

この状況、レヴォーグのデビュー時(2014年)から変わっていない。ハンドルのセンサーを変更するなど、スバルの性能に合わせたグレードアップをするべきだと思う。

また、日産やボルボ、ベンツのような「時速10キロ以下では連続してハンドル自動制御」という機能も付いておらず。ここはライバルと同じくらい攻めてもよかったと考えます。

[レポート:国沢光宏/Photo:和田清志]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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