スバル 新型インプレッサ 試乗レポート|インプレッサスポーツ 2.0iを公道で徹底評価!(1/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:SUBARU
テストコースを出て、いよいよ公道で実力を試す時が来た!
スバリストたちから正式発売が待たれていた<スバル インプレッサスポーツ>がこの10月正式に発売となった。先行してテストコース内でプロトタイプに試乗し、非常に好印象を得たという自動車ジャーナリスト河口まなぶさん。今度は公道に出てもらい、一般道から高速道路まで試してもらった。改めて実感した新型インプレッサスポーツの乗り味について、じっくり語っていただこう。
過去にはテストコースと公道で印象が異なるクルマもあったが
実はちょっと心配していた。
なぜならスバル新型インプレッサは、今回の試乗会に先立ち、9月に伊豆・修善寺 日本サイクルスポーツセンターでプロトタイプ試乗会を開催した時に、メディアから大絶賛を受けていたし、僕自身も高く評価していたからだ。
どうしてそれが心配事になるかといえば、伊豆サイクルスポーツセンターはあくまでもクローズドコース。路面は綺麗で対向車はなく、運転操作における入力も高めになるからダイナミックに気持ちよく走れる。さらには新型車のプロトタイプに初乗りする興奮もある・・・
そうしたシチュエーションだけに、ここでクルマを走らせると必然的に評価は高めになるのが慣例だからだ。
過去にもここ伊豆サイクルスポーツセンターでマツダ ロードスターを初乗りして素晴らしい! と感じたものの、その後の公道試乗では細かなところが気になって、想像と違った部分もあった。クルマの印象は、走らせる場所で大きく変わることがある。それだけに今回の新型インプレッサも心配だった。
公道を走り出して・・・わずか5分で「高評価」確定!
が、名古屋駅でクルマを受け取って出発して5分程度で、僕はホッと胸を撫でおろした。伊豆サイクルスポーツセンターで感じた印象が、公道でもほぼそのまま持続していたからである。そうして即座に感じたのは「新しいインプレッサは、日本が世界に誇れる5ドアハッチになった」ということだった。
もっともそんな風に記すと、新型インプレッサはどれほど凄いのか? と読者の方は思うだろう。しかし、フィーリング的にはどちらかといえば地味な部類である。
結論めいたことを早速記してしまうならば、新型インプレッサの走りというのは、強烈に印象的なものはない。しかしながら、あらゆる部分に良さがたくさんあって、それらを全て評価してレーダーチャートにしたら、とても大きく綺麗な円を描く・・そんな印象の走りなのだ。
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