新型スカイラインは予想価格600万〜750万円で2027年3月発売か|現行型はまもなく販売終了

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/日産自動車/MOTA編集部
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日産のスポーティセダン、スカイラインは、現行型の生産を終えて在庫もわずかとなりました。日産が2026年4月に発表した長期ビジョンでは新型スカイラインの存在も明らかになっており、価格は600万円〜750万円、登場は2027年3月ごろになると予想されます。

なぜ価格が上昇するのか、外観デザインはどう変わるのか、そして残価設定ローンはお得になるのか。これらの気になるポイントを、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、販売店への取材をもとに予想、解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 現行スカイラインは生産終了|新型の存在を長期ビジョンで公表
  2. パワーユニットとボディサイズは現行型を踏襲
  3. 外観デザインは10代目スカイライン(R34型)に近づく
  4. 内装・装備・パワートレインが進化
  5. 新型スカイラインの価格は600〜750万円と予想
  6. 新型の登場は2027年3月ごろと予想|残価設定ローンも高水準に
  7. 新型への乗り換えに備え、愛車の価値を確認しておく

現行スカイラインは生産終了|新型の存在を長期ビジョンで公表

日産 スカイラインの現行型と新型について、販売店は以下のようにコメントしました。

現行型は生産終了し在庫もわずか

「スカイラインは(2026年)4月9日頃に、現行型の生産を終了しました。その後は在庫車を売っていましたが、それも近々なくなります。(2026年8月下旬時点で)『GTタイプSP』などはすでに在庫販売を終えており、高性能な『400R』が少し残るだけです」。

新型の発売時期や価格、販売店も「把握していない」

今後のスカイラインは、どうなるのでしょうか。

販売店では「スカイラインは、今後、フルモデルチェンジを行って新型に発展しますが、具体的な登場時期は分かりません。価格も不明です」と回答されました。

長期ビジョンで新型の存在が判明

日産は2026年4月に、長期ビジョンを発表して、今後のさまざまな方針を示しました。この中で新型スカイラインの存在も明らかにされています。

さらに外観の部分的な画像も公開されました。そこに周辺取材で得られた情報を加えて、次期スカイラインの概要を予想しましょう。

パワーユニットとボディサイズは現行型を踏襲

次期スカイラインのパワーユニットやプラットフォームは、基本的に現行型を踏襲します。ハイブリッドの「e-POWER」を搭載するなどの大幅な変更はないと予想されます。変更の仕方は、2022年に実施したフェアレディZのフルモデルチェンジに近いです。

ボディサイズ・ホイールベースも現行型並み

ボディサイズも現行型の全長4810mm、全幅1820mm、全高1440mmに近いでしょう。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の2850mmも、変更されないでしょう。

外観デザインは10代目スカイライン(R34型)に近づく

外観は、公開された部分的な画像も照合すると、1998年に発売された10代目のR34型スカイラインに近いです。11代目以降は、外観に少し丸みがあってボディが大きく見えますが、新型は鋭角的で引き締まり感も伴います。

フロントマスクとテールランプの特徴

特にフロントマスクは鋭角的で、スカイラインのスポーティな雰囲気を強調しています。ボディの後方も直線的で、テールランプは伝統の丸型4灯式です。

なぜこの意匠なのか|スカイラインの歴史

このデザインを採用する理由は、スカイラインの歴史を振り返ると理解できます。スカイラインは初代モデルを1957年に発売した伝統ある車種で、2代目以降は、高性能な走りを特徴にしてきました。

ケンメリは月販1万3000台を記録

特に1972年に発売された4代目は、「ケンメリ」の愛称で親しまれ、販売は絶好調でした。1973年には1か月平均で約1万3000台を登録しています。

この販売実績を2026年1〜6月の日産車に当てはめると、最も多いルークスの1か月平均約8900台、販売2位になるノート+ノートオーラの約6000台を上まわります。

そしてルークスは軽自動車、ノートとノートオーラもコンパクトカーですが、スカイラインは当時でも上級車種でした。それが1か月に約1万3000台も売れたのですから、物凄い人気車でした。

中高年層の高い知名度という財産

そのために1970年代を知っている中高年齢層なら、クルマ好きでなくても、スカイラインの車名はご存知でしょう。この知名度は日産にとって大切な財産です。

そこで日産は、認知度の高い憧れだったスカイラインを復活させ、同社のスポーティなブランドイメージもアピールしようと考えています。

新型は親子で楽しめるデザインに

この狙いに沿って、新型スカイラインは、デザインの持ち味を10代目以前に戻します。中高年齢層には懐かしく、若年層には新鮮なクルマに仕上げます。

いい換えれば親子で共感できるデザインです。現行型のホンダ プレリュードなどにも当てはまり、人気の高かった車種の復活に使われる定番的な手法でもあります。

内装・装備・パワートレインが進化

デザイン面では内装も大きく変わります。現行スカイラインは、2014年に発売されたので、すでに12年を経過して設計の古さを感じます。

そこで新型は、日産 エルグランドのようなワイドな液晶ディスプレイに、多彩な情報を表示するでしょう。

シートの座り心地を新設計に

前後席の居住空間の広さは従来型と同程度ですが、シートの座り心地は見直されます。乗員の体重が加わる背もたれの下側と、座面の後方が現行型よりも入念に造り込まれ、腰を確実に支えます。

そのためにスポーティな運転では着座姿勢が乱れにくく、長距離を移動する時も疲れにくいです。

運転支援と安全装備がさらに進化

装備も進化します。現行スカイラインは、ステアリングホイールから手を離しても運転支援を受けられる「プロパイロット2.0」を一度採用しましたが、その後に廃止されています。これを新型で改めて復活させます。

衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も進化させ、エルグランドやセレナと同様に「360°セーフティアシストシステム(全方位運転支援システム)」も採用します。

このほか2台先を走る車両も検知して、ドライバーから見えない場所で危険が生じた時でも早期に警報を発します。後方の並走車両を検知して知らせる機能も備わります。

エンジンは現行型を熟成させて搭載

エンジンは現行型と同じV型6気筒3.0Lツインターボです。新型では、現行スカイライン「400R」やフェアレディZに搭載される仕様を洗練させ、吹き上がり、回転の滑らかさ、静粛性などを引き上げます。

動力性能の数値は、現行型(400R)の最高出力405馬力(298kW)/6400回転、最大トルク48.4kg-m(475Nm)/1600〜5200回転(フェアレディZは1600〜5600回転)に準じるでしょう。つまり加速性能などは現行型と同等ですが、十分な余裕があります。

現行型スカイライン 400Rの主要諸元(新型もほぼ同水準と予想)
エンジン

V型6気筒3.0L ツインターボ

最高出力

405馬力

最大トルク

48.4kg-m

ボディサイズ(全長×全幅×全高)

4810×1820×1440mm

ホイールベース

2850mm

数値は現行型(V37型)のものです。新型はプラットフォーム・パワーユニットを踏襲する見込みのため、参考値として掲載しています。

新型スカイラインの価格は600〜750万円と予想

新型スカイラインの価格は600〜750万円と予想されます。

現行型は最も安価な「GTタイプP」が544万2800円で、「400R」の限定仕様である最上級の「400Rリミテッド」は693万5500円ですが、新型はベーシックな「GTタイプP」に準じたグレードが用意されない見込みです。上級グレードのみで、安全装備や運転支援機能も充実させるため、価格帯が600〜750万円に上昇します。

エルグランドと重なる価格帯

新型スカイラインで予想される価格はエルグランド「X e-4ORCE」の689万7000円、「G e-4ORCE」の757万9000円と重複します。

エルグランドが第3世代の「e-POWER」、4WDの「e-4ORCE」、電子制御式ショックアブソーバーなどを採用する充実装備の3列シートミニバンであることを考えると、新型スカイラインの価格は割高です。

値上がり幅は小さくおさえられる

それでも従来型に比べると、機能が充実することもあり、値上げ幅は少ないです。スカイラインのようなスポーツモデルを買う人は、価格にあまりこだわらず、生産台数が少ないために量産効果も生じにくいことから割高になります。

グレード・モデル価格
現行スカイライン「GTタイプP」

544万2800円

現行スカイライン「400Rリミテッド」

693万5500円

新型スカイライン(予想)

600万〜750円

エルグランド「X e-4ORCE」

689万7000円

エルグランド「G e-4ORCE」

757万9000円

現行スカイラインの価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)。新型の価格帯はライターによる予想値です。
新型は600万〜750万円になりそうだと分かり、「今の愛車をどうするか」が気になり始めた方もいるのではないでしょうか。

これだけ装備が進化して価格帯も上がるとなると、乗り換えの原資になる「今の愛車の価値」がより重要になります。先に相場感をつかんでおけば、新型が正式発表されたときに「予算内で収まるか」をすぐ判断できます。

それを手軽に確認できるのがMOTA車買取です。まずは今のスカイラインの価値を確認してみませんか?(申し込み方法は記事の最後でご紹介します)

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新型の登場は2027年3月ごろと予想|残価設定ローンも高水準に

その代わり新型スカイラインの残価設定ローンの残価(残存価値)は、戦略的に高くするでしょう。

エルグランドと同様、3年後で新車価格の66%、5年後でも53%という具合です。価格が高くても、残価も高ければ、月々の返済額を抑えられます。

ちなみに日産では、セレナ「e-POWER」の残価を3年後で68%、5年後でも57%に設定しています。

日産では、販売促進のために、残価を際立って高めることがあります。スカイラインも同様でしょう。

車種3年後残価5年後残価
エルグランド

66%

53%

セレナ e-POWER

68%

57%

新型スカイライン(予想)

66%

53%

残価率は日産の残価設定ローン公表値、および新型スカイラインについてはエルグランドと同水準になるというライターの予想にもとづきます。

「ハートビートモデル」として位置づけ

残価を高めても積極的に販売したい理由は、日産がスカイラインを「ハートビートモデル」として、改めて注目度を高めたいと考えているからです。

今後の日産は、乗用車に4つのカテゴリーを設けて商品開発を行います。

分類位置づけ
ハートビートモデル

日産の特徴を表現してブランド力を強化する

コアモデル

世界的に好調に売れるミドルサイズSUVなど

成長モデル

将来的な販売増加が予想される電気自動車など

パートナーモデル

三菱やルノーとの業務提携に基づく

登場は2027年3月ごろ、期待の声も

ハートビートモデルに位置付けられるスカイラインは、従来とは違う日産の新しい市場戦略において、大切な役割を担います。

そのためにデザインや走行性能を洗練させ、価格が上昇する代わりに、残価設定ローンの残価率を高めて購入を容易にします。新型スカイラインの登場は2027年3月ごろと予想され、発売が待ち遠しい新型車です。

特に今の日本車では、セダンが少数派です。セダンが好きな人には、さらにニーズが高まるでしょう。販売店でも「新型スカイラインが登場したら、必ず買うと言っているお客様が少なくありません」という話を聞きました。

新型スカイライン予想早見表
登場時期

2027年3月ごろ

価格帯

600万円〜750万円

3年後残価

66%

5年後残価

53%

いずれも本記事内での予想にもとづく数値です。正式な価格・発売時期は日産の公式発表をご確認ください。

新型への乗り換えに備え、愛車の価値を確認しておく

新型が登場したら乗り換えたいと考えている方も少なくないようです。価格帯が上がる新型をスムーズに検討するには、乗り換え予算の柱になる「今の愛車の価値」を先に把握しておくのが賢明です。

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正 画像提供:日産自動車 予想CG制作:MOTA編集部】

日産/スカイライン
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新車価格:
544.3万円693.6万円
中古価格:
38.9万円2,066.3万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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