トヨタ 新型エスティマ、なぜ小変更でも話題になるのか?10年経ってもモデルチェンジしない理由(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:オートックワン編集部/トヨタ自動車
トヨタでも日本専用車を作れなくなった?
トヨタのマイナーチェンジした新型エスティマを取り上げた記事のアクセス数が、驚くほど多い。
人気記事のランキング上位を独占しているほど。冷静になって考えてみると、マイナー前の月販台数は1000台を下回っている上、今回の変更点といえば安価なタイプの自動ブレーキが付いたこととフロントのデザイン変更のみ。
なぜ皆さん気になるのか?
技術面でも“ほぼ”10年前のまま進化していない
現在の日本市場の特殊性がハッキリ出ていると思う。まず一つ目の「深刻ですね」は、「トヨタですら日本専用車を作れなくなってきた」というもの。
エスティマの場合、毎月1万台以上売れていた時期もあった。10年前なら2~3年でマイナーチェンジ。4~6年経てばフルモデルチェンジするのが当たり前だったろう。エスティマなど、とっくに新型になってるハズ。
また、10年すれば技術が大きく進化し、シャシはもちろんエンジンや駆動系も一新されて当たり前。なのにマイナーチェンジの内容をみたら、燃費を含め10年前と変わらないハイブリッドシステムだし、普通のガソリンエンジンだって今や当たり前のアイドリングストップさえ付いていない。「コストを掛けられなかった」ということである。
二つ目の「深刻ですね」は、前述の通り技術面で“ほぼ”進化していない車種なのに、アクセス上位になるほどニュース不足だという点だ。
一昔前まで日本で販売されている車種と、海外で販売されている車種は基本的に同じだった。したがって毎年たくさんの新型車がモデルチェンジされていたのである。自動車専門誌などページ不足になるほど。
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