日産自動車 ゼロエミッション事業本部 シニアエンジニア 柳下謙一 インタビュー(2/5)

日産自動車 ゼロエミッション事業本部 シニアエンジニア 柳下謙一 インタビュー
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実証実験が動き出す

ニューモビリティコンセプトは、日産自動車と提携関係にあるルノーの製作による超小型EVである。そもそも、こうした超小型車という分野の取り組みは、自動車メーカーにとってどのような意義のあることなのか?

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【柳下謙一】日産自動車では、2009年の東京モーターショーで、このニューモビリティコンセプトと同じようにタンデム(バイクのように前後に二人乗り:筆者注)で二人乗りし、都市内での利便性を高めたランドグライダーというEVコンセプトカーを出展しています。そして、ニューモビリティコンセプトは、2010年のAPEC(アジア太平洋経済協力)横浜で披露しました。

これと同時進行的に、国土交通省から「環境対応車を活用した街づくり」の公募があり、超小型車を使った実証実験ということで、日産も応募したら選定されたのです。日産は4輪メーカーですから、軽自動車より小さく、バイクの原付(50ccエンジンの2輪車:筆者注)より上の位置づけとなる、4輪のミニマムな車両を提供し、こうした超小型車を使う状況が日本にも現れてくるのではないかと考えたのです。

ニューモビリティコンセプトは、提携関係にあるルノーの車両ですが、この提携関係をいろいろな面でうまく活用することにもつながります。そもそもヨーロッパには、こうした超小型車両の区分がすでにあって、市民に馴染んでいるのです。ただしそれらはエンジン車で、これを現代にゼロエミッションの仕様として、ニューモビリティコンセプトはEVとしているわけです。

昨年秋の実証実験は、どのように行われたのか?

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【柳下謙一】神奈川県横浜市の元町と山手で、ナンバー付として初めて公道を走行しました。

元町は商店街であり、また有名な観光地でもあります。山手は住宅地ということから、元町と山手は複合的な要因が濃縮された地域で、この一帯で色々なことが検証できます。また周辺道路は、全体的に道幅が狭く、丘の坂も急で、そこが生活道路となっています。なので、生活に密着した普段の足としてニューモビリティコンセプトを使って戴ける環境です。

ここでパーク&ライドも試しました。2モードカーシェアリングと日産では呼んでいますが、お一人は朝晩の通勤に最寄り駅まで、普段は歩いて通っている道をニューモビリティコンセプトで走ってもらいます。もう一人は地元の喫茶店のオーナーで、朝晩の通勤時間帯以外の日中、ニューモビリティコンセプトを昼間の用事に使ってもらうのです。

ニューモビリティコンセプトを個人オーナーで使って戴くことももちろん有り難いことですが、継続的に活用して戴くには、できるだけ利用経費を安くして個人の負担を減らしたい。そのためには稼働率を高めることが大切で、このような生活パターンの異なる方々に上手に使って戴ければいいのではないか?という発想です。

この2モードカーシェアリングにはもう一案あって、それは、平日と週末や祝祭日の2モードです。平日は通勤の足などに利用して戴き、週末や祝祭日には観光の足として戴くというカーシェアリングの仕方です。

時間貸しの駐車場などを起点としたカーシェアリングが普及し始めている今日、ニューモビリティコンセプトのような超小型EVをカーシェアリングに利用し、定着させようという実証試験は、手ごたえのある実験になったのではないか?

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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