日産自動車 ゼロエミッション事業本部 シニアエンジニア 柳下謙一 インタビュー(4/5)

日産自動車 ゼロエミッション事業本部 シニアエンジニア 柳下謙一 インタビュー
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さまざまに広がる可能性

これだけの走行性能を体感してみると、いつ市販されるようになるのかと、先が気になってくる。

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【柳下謙一】期せずして、こうした超小型車両の制度化と、導入への道筋を示すような新聞記事が出ましたが、まずは、こうした乗り物を市場へ導入できるように、もっと容易に街を走れるような下地づくりを行政がしてくれるようになったという段階だと思っています。

そして、このニューモビリティコンセプトの形で、市販できるようにしていくことが我々にとっての第一段階です。そのうえで、第2段階として、現在のニューモビリティコンセプトの発展形となる車両の開発ですね。

たとえば、後席には子供が2人乗れるようにするとか…自転車の前後にお子さんを乗せて走っている親御さんがいらっしゃいますが、そうしたことに対応できるような形。また、車体後半を配達用にアレンジできてもいいですね。

使われ方としては、地域支援の一環としての訪問看護にご活用いただけないかという点です。訪問看護師の方や、民生委員の方々が、住民の方を訪問する際に、地域によっては軽自動車でも厳しいような急峻な坂道があったり、訪問先に駐車の余裕が無かったりという場所があります。そういう場所では、ニューモビリティコンセプトのような超小型車両がよりいっそう活かせると思います。

今回の実証実験でも実施しましたが、今年度の実証実験計画にも訪問介護を盛り込もうと考えています。

行政でもこうした超小型車両へ目を向ける動きが出てきているが、規格例として、エンジン車の場合は排気量が125ccの想定となっている。これに対し、日産のニューモビリティコンセプトは電気自動車であるのが特徴だ。電気自動車であることの利点は何処にあるのか?

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【柳下謙一】日本国内においては、電力網は全国に広がっており、人の住むところには電気が来ています。ですから、燃料の心配がいりません。そして、このニューモビリティコンセプトのパッケージングは、EVだから可能なのであって、エンジンを使うとなると機械部分により多くのスペースを使うことになり、たとえば後席がなくなるといったことになります。

また、電気自動車は整備性がよく、基本的にはまず壊れるところがないといえるでしょう。修理をする場合でも、作業はより簡単なのではないでしょうか。

電気自動車であれば、エンジン車が入れなかった場所へも入って行けます。たとえば、介護施設の玄関の中まで入って行けます。 そのうえで、万一の際には、一台の電気では不十分であるとしても、数台が集まれば、他への電力供給もできます。

すでに、日産自動車や三菱自動車では、EVから電力を取り出すことをはじめている。排ガスを出さないEVが建物の中へ入っていくことは可能だと言っても、これまでは普通のクルマが入っていける状況は限られた。

しかし、超小型車両であれば、既存の建築物の中へも入って行ける可能性が増えるだろう。EVだからできることの幅が広がっていくはずだ。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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