【復活の可能性】日産 新型キューブは2025年以降に登場? 予想価格は249万円から

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近年、背の高い軽・コンパクトカーが人気を集めています。そんな中、日産の「背の高いコンパクトカーの枠」を担う車種として、日産 キューブの復活が噂されています。

2023年の東京オートサロンでは、キューブ復活の予兆とも言えるコンセプトカーが展示され、多くの注目を集めました。

当記事では、新型キューブのスペックや外観デザイン、車内スペース、搭載されるパワーユニット、価格、発売時期などを予想していきます。

目次[開く][閉じる]
  1. 背の高い軽・コンパクトカーの売れ行きが好調
  2. 日産の「背の高いコンパクトカーの枠」としてキューブの復活が噂に
  3. 東京オートサロンでキューブ復活の予兆も
  4. 新型キューブはどんなクルマ? 後席ドアはスライド式になる?
  5. 新型キューブ外観予想:日産 タウンスターのようなデザインになる?
  6. 新型キューブのボディサイズ予想:5ナンバーサイズに収まるはず
  7. 新型キューブのパワーユニット予想:e-POWERを装備
  8. 新型キューブの予想価格と発売時期

背の高い軽・コンパクトカーの売れ行きが好調

近年、SUVが人気を集める一方、コンパクトカーの販売も依然として堅調です。

コンパクトカーは小型/普通乗用車販売台数の30%以上を占め、トヨタ ヤリスや日産 ノート/ノートオーラなどが販売ランキング上位にランクインしています。

中でも注目されるのが、全高1600mm以上ある背の高いコンパクトカーです。

たとえば、トヨタ ルーミー(ダイハツが開発し、生産しているOEM車)は、ダイハツの認証不正問題によって出荷停止となる前には販売ランキング上位に食い込み、2024年4月下旬の出荷再開後は再び上位進出が期待されます。

また、同じくトールワゴンのスズキ ソリオも堅調な販売を維持しています。

スズキは軽自動車のイメージが強いメーカーですが、コンパクトカーのソリオも商品力が高く人気があります。

販売台数はルーミーなどには及ばないものの、2024年3月にはホンダ フィットやトヨタ ヴォクシーと同等の販売台数を記録しました。

このほか、背の高いコンパクトカーにはトヨタ シエンタやホンダ フリードもあります。

どちらも人気があるため、グレードは複数バリエーションが展開されており、3列シート仕様に加え、2列シート仕様も選択できるほどです。

日産の「背の高いコンパクトカーの枠」としてキューブの復活が噂に

このように背の高いコンパクトカーが人気な中、日産にラインナップされている背の高い車は軽スーパーハイトワゴンのルークスのみ。普通車にはありません。

そこで噂されているのが、2019年12月に生産を終えたキューブの復活です。

キューブは全高が1600mmを超えるコンパクトカーで、初代モデルは2代目マーチのプラットフォームを使って1998年に発売、背の高いコンパクトカーの先駆けとして注目されました。

2002年には2代目にフルモデルチェンジされて人気をさらに高め、2003年には1か月平均で約1万2000台が登録されました。

これは2023年のノート+ノートオーラを上まわる売れ行きです。

この後、キューブは2008年、3代目にフルモデルチェンジされましたが、4代目は登場せず、2020年の前半に販売を終えました。

ちなみに2011年から2020年頃は、日産の新型車が欠乏していました。フルモデルチェンジや新規車種の投入が2年に1車種だった時期もあり、日産には設計の古いクルマばかり並びました。キューブもその中で廃止されたのです。

しかし2020年以降は状況が変わり、日産ではノート、ノートオーラ、セレナ、キックス、エクストレイル、アリア、フェアレディZ、ルークス、サクラが登場・一新されています。売れ筋車種の大半が2020年以降に登場したモデルです。

東京オートサロンでキューブ復活の予兆も

このように、日産は近年積極的に新型車を投入しており、キューブの復活も期待されています。

そして、キューブ復活の予兆は2023年の東京オートサロンで見られました。3代目モデルのキューブの中古車を使った「キューブ・リフレッシュ&レトロコンセプト」の展示です。

このモデルは、キューブの中古車をベースに内外装をリフレッシュさせ、コーティングやドレスアップパーツも後付けするカスタマイズカーです。これは奈良日産で、限定20台の「キューブ・レトロ・リノベーション」として商品化されています。

この車両を東京オートサロンで取材したところ、「キューブは生産を終えた今でも人気が高く、大切に乗り続けたいお客様も多いです。そこで今でも購入可能な中古車の有効活用を考えました」という声が聞かれました。

この流れを踏まえた上で、新型キューブの開発は本格化していると期待できます。

日産 エルグランドにも当てはまることですが、2008年のリーマンショックをきっかけに凍結された新型車開発が、再び鼓動していくでしょう。

新型キューブはどんなクルマ? 後席ドアはスライド式になる?

新型キューブはどのようなクルマになるのでしょうか?

新型キューブの具体的な内容は不明で、販売店によると「メーカーからは何も聞いていない」とのことです。

それでも基本的な開発手法は以前と同じで、ノートと共通のプラットフォームを使って、背の高い5ナンバーサイズ(全長4,700mm×全幅1,700mm×全高2,000mm以下)のコンパクトカーが開発されるでしょう。

パワーユニットも、直列3気筒1.2Lエンジンを使ったハイブリッドのe-POWERか、その後継になるはずです。

後席側のドアは、従来のキューブとは異なり、スライドドアが装着されるでしょう。ルーミーの高い人気からも分かるとおり、スライドドアの装着は必須条件です。

新型キューブ外観予想:日産 タウンスターのようなデザインになる?

続いて、新型キューブはどのようなデザインとなるのか予想していきましょう。

フロントマスクは、セレナやマイナーチェンジを受けたノートのようなVモーショングリル、あるいは北米で先ごろ発表されたキックスのようなVモーションの発展型になる可能性があります。

これは国内を中心に売るのか、あるいは海外の販売比率も高めるのか、という商品戦略によっても左右されるでしょう。

続いて外観の全体像について予想してみましょう。

日産は、提携しているルノー カングーの姉妹車として、海外ではタウンスター(TOWNSTAR)を販売しています。

ボディタイプは、商用車のバン仕様と、コンビ(COMBI)と呼ばれるワゴンがあり、どちらも両側スライドドアを装着しています。

タウンスターのひとまわり小さなタイプをキューブとして設定すれば、国内だけでなく、海外でも販売することが可能です。

新型キューブをタウンスター・コンビのコンパクト版と考えると、外観も想像できます。

基本デザインは、背の高いボディに両側スライドドアを装着するコンパクトカーのトールワゴンですが、存在感の強いフロントマスクと、少し寝かされたフロントピラー&ウインドウにより、スタイリッシュな印象になるでしょう。

実用重視のボディにエアロパーツを装着するルーミーカスタムなどとは、見栄えが大きく異なるはずです。

新型キューブのボディサイズ予想:5ナンバーサイズに収まるはず

先ほども述べたとおり、ボディサイズは全長はノートと同様に4000~4200mmで、全幅は日本での販売も考えると1695mmの5ナンバーサイズでしょう。

全高は1750~1800mm、ホイールベースはノートと同じ2580mm、あるいはもう少し伸ばされて2650mmくらいになる可能性もあります。

近年のクルマの空間効率からすると、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の頭上と膝先には、それぞれ握りコブシ2つ半程度(20cm程度)の余裕があるでしょう。

これならば大人が4名で快適に乗車でき、後席を格納すると自転車なども積載できるはずです。

新型キューブのパワーユニット予想:e-POWERを装備

パワーユニットは、直列3気筒1.2Lをベースにしたe-POWERが搭載されるでしょう。

スペックはノートオーラと同じく、モーターの最高出力を136馬力、最大トルクを30.6kg-m前後まで高められることが考えられます。

スライドドアを装着した背の高いコンパクトカーですが、近年の日産の傾向からも、動力性能や走行安定性も十分に確保されるでしょう。

新型キューブの予想価格と発売時期

今の日産の商品展開を考えると、日本仕様のパワーユニットはe-POWERのみとなる見込みです。

そうなると価格は、装備を充実させた2WDの主力グレードが、ノートオーラ Gグレードやトヨタ シエンタハイブリッド Gグレードと同等の269万円程度になるでしょう。

ベーシックなグレードは、装備を簡略化して249万円といった設定になるかもしれません。

新型キューブの発売時期は、2025年の後半から2026年と予想しています。もし発売されれば、好調に販売されて日産の主力になり得る期待の新型車となるでしょう!

【筆者:渡辺 陽一郎/カメラマン:茂呂幸正】

日産/キューブ
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新車価格:
165万円206.8万円
中古価格:
10万円232.3万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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