ダイハツ ミラ イース 試乗レポート/藤島知子(1/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
軽自動車ができる“エコ”を実現したミラ イース『e:S』
ミラ イース『e:S』のコンセプトモデルが初めて私たちの前に姿を現したのは2009年秋の東京モーターショー。世間では原油高騰の煽りを受けて、燃費性能が注目されていた時期ということもあり、ショー会場では電気自動車やハイブリッドカーなど、それまで未来の話だと受けとめられていたエコカーの存在がより現実的なものとして私たちに迫ってきていると実感した。
ハイブリッドカーや電気自動車がエコカーとして脚光を浴びている陰で、本来は経済性において優位であるはずの軽自動車のあり方が問われていた。会場でダイハツが『軽自動車ができるエコな取り組み』として語っていたのは、少ない資源でクルマを作る『省資源化』、軽量化によってもたらされる『低燃費』、ポテンシャルに優れたクルマを『低コスト』で提供したいというものだった。
当初は高価だったハイブリッドユニットも、今ではフィットクラスに採用されるようになってきていて、車両価格や燃費面においてもユーザーの目には魅力的に映る。そうした動きに対抗して、これまでと同じやり方ではダメだと奮起したダイハツが第3のエコカーとして送りだしたモデルがミラ イース『e:S』というワケだ。ミラ イース『e:S』はハイブリッドカーのようにモーターをはじめとする特別なユニットを用いることなく、ボディの軽量化、ガソリンエンジン+アイドリングストップといったシンプルな構造ながら、2WDモデルの燃費は10・15モードで32km/Lを実現したクルマなのである。
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