フォルクスワーゲン 新型ゴルフ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:村西一海
まずはこの静粛性を体感してみて下さい!
つい先日までゴルフオーナーだった私が、乗って最初に感じたのは静かになったなぁ~ということだ。
本来あまり静かなクルマとは言いがたかったゴルフの静粛性が、格段に向上していたのだ。そう感じるのも当たり前で、フロントウィンドウに遮音フィルムを挿入することで3層にし、サイドウィンドウの厚みを10%向上させ、ドアミラーとレインチャネルの形状を変更するなど、かなりの遮音対策が図られている。
また微振動音に対しても、エンジンマウントの変更や軽量の消音材をあちこちに導入することで、120km/hで4dBの減少を達成したとのこと。ちなみに今回は公道を走ったために、120km/hでの体感はできてはいないが、100km/hでも十二分に静かだと感じられるくらい効果が発揮されており、快適性能はかなり向上したと言い換えてもいいと思う。
運動性能的には、ゴルフ5よりもいろんなところがしなやかになったかなぁ~という感じだったが、基本的には相変わらずイイ!という感じのフィーリングだ。
意外だったのは17インチタイヤを履いたツインチャージャーモデルのほうが乗り心地がよかったこと。シングルターボモデルのほうは路面によっては、特に後席でコツコツ感を感じることがあった。
また1,600~2,000rpmのターボが効きはじめるところで少々ターボラグを感じることがあり、ツインチャージャーのほうがオールマイティ性が高いという印象だ。価格的にもシングルターボの販売のほうが伸びそうではあるが、たまにはバリバリ走りたいという向きには、ツインチャージャーがオススメと言える。
どちらにしろ、またもやFFコンパクトハッチバックのフラッグシップとして、高みに上がったのは間違いない。
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