[試乗] 外観も安全装備も大きく進化!三菱 新型「ミラージュ」はライバルに勝つことが出来るのか(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
クルマの性格と異なり、4,000回転を超えた吹け上がりも良好
ミラージュのグレードは2種類あるが、今回は上級の「G」(148万5,000円)へ試乗した。
発進させると、低回転域のノイズと振動が少し気になる。1,500回転付近で市街地を走るとゴロゴロとした印象だ。3気筒エンジンだから差し引いて考える必要はあるが、もう少し抑えることが可能だろう。
アクセルペダルを深く踏み込んだ時も、音量は威勢が良い。それでも音質はチューニングされ、粗さはないから耳障りにまでは感じない。クルマの性格は違うが、1980年代のコンパクトカーに用意されたスポーティーグレードを思い出した。
アクセルペダルとスロットルの関係は、少し踏んだだけでスロットルが大きめに作動する設定だ。なのでアクセルペダルを深く踏み込んでも車速はあまり伸びないが、実用回転域の駆動力は高い。
現行型ではこの14インチが廃止されて15インチのみになる。サイズは175/55R15で、指定空気圧は大幅に下がって220kPaと常識的だ。タイヤの銘柄はブリヂストンポテンザRE050Aで、ブランド的にも上質になった。
なので今は1~1.3クラスのライバル車と比べて遜色はない。マンホールのフタを乗り越える場面でも、以前のような突き上げ感は抑えられている。
走行安定性は、危険回避時などはボディが大きく揺り返すが、サスペンションの取り付け剛性を高めた効果もあって、唐突に傾く動きは抑えられた。ボディの傾き方は小さくないが、姿勢変化の仕方が穏やかだからドライバーを慌てさせにくい。
ボディが軽く、全高も1505mmで立体駐車場を使いやすいサイズに収まり、重心の高さを含めてバランスが取られている。
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