シルビアや180の復活はないのか?日産が86やスープラに続かないワケ(1/2)

シルビアや180の復活はないのか?日産が86やスープラに続かないワケ
日産 IDx 日産 IDx 日産 IDx 日産 IDx 180sx S13(1988年~1993年) J's 1988年 S13(1988年~1993年) K's <オプション装着車> 1988年 S13(1988年~1993年) Q's 1988年 S14(1993年~1999年) K's Type S (ボディカラーは特別塗装色) 1993年 S15 FT-1 画像ギャラリーはこちら

「ノート」の大成功により、「シルビア」は完全に封印か?

日産 ノート e-POWER NISMO日産 ノート e-POWER NISMO

「我々自身がビックリしていますよ」

日産関係者の多くが、新型ノートの月間販売台数第一位(2016年11月期)に驚いた。軽自動車を含めると日本国内販売車のなかで、日産が月間トップの座についたのは、今回が初めてだ。

新型ノート販売好調の理由は、もちろん『e-POWER』である。日産にとってe-POWERは、『オートパイロット』と共に、次世代日産の象徴的存在。その第一弾となるノートが失敗するワケにはいかない。

筆者は日産関係者に「やはり、(レンジエクステンダーなどの一般的な技術用語ではなく)これはe-POWERです、とハッキリ言い切ったマーケティング戦略を貫き通したことが、この結果を生んだのでしょうね」と、ウインクした。

そう話しながら、筆者の脳裏では“シルビア完全封印”の文字が浮かんだ。

当面は日本専用車として登場した新型ノートe-POWERは、その先進性と経済性を求めて、『シルビア的なスポーティカー』の潜在的な顧客がドッと流れてしまったように感じたのだ。

>>S13~S15シルビアや180、AE86など写真で振り返る(画像22枚)

シルビア隆盛期S13、S14、S15の復活は極めて難しい

S13(1988年~1993年) J's 1988年日産 IDx

ノートe-POWERとシルビアを同じテーブルの上で語るのは間違っている。そう思われる読者は大勢いると思う。

だが、80年代後半から90年代にかけて、S13が愛車だった者として、また2002年のS15生産中止後も、事ある毎に「シルビア復活はいつか?」という類の原稿をさまざまな自動車雑誌に寄稿してきた者として、シルビア復活の動きに対して直感は効くと、勝手にそう思っている。

まあ、現実的な話をしてしまえば、日産の関係各位からこれまで『シルビア復活』の可能性について、さまざまなシチュエーションで意見交換してきた。そのなかで、日本国内販売に対しては日産側の極めてシビアな姿勢が感じられ、シルビア復活の余地がドンドンと狭まっていったように思える。

その上で今回、新型ノートe-POWERの成功が国内販売戦略上、シルビア復活への息の根を止めてしまったように感じるのだ。

時計の針を少し戻すと、最近で“シルビア/180復活”の可能性があったのが2013年。東京モーターショーに登場した『IDX』は、ハコスカ(60~70年代の初期型スカイライン)のイメージをシルビア復活へと導くためのデザインコンセプトだった。

タイミングとしては、前年にトヨタ 86、スバル BRZが日本で久々の2ドアスポーツカーとしてデビューし、社会的にも大きな話題となっていた。そのトレンドがシルビア復活のトリガーになる可能性は十分にあった。だが、市場やディーラーからの声を総括しても、“IDX改め、シルビア”が儲かるタマになりそうな気配がなかった。

>>S13~S15シルビアや180、AE86など写真で振り返る(画像22枚)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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