日産 デイズルークス・三菱 eKスペース 新型車解説/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:日産自動車株式会社/三菱自動車株式会社
お買い得グレードはデイズルークス「X」eKスペース「G」!
エンジンはノーマルタイプが基本だが、「デイズルークス ハイウェイスターターボ」と、「eKスペース カスタムT」には、ターボを装着したエンジンも搭載されている。
ノーマルエンジンの動力性能は、最高出力が49ps(6,500rpm)、最大トルクは6.0kg-m(5000rpm)。ターボは64ps(6,000rpm)/10.0kg-m(3,000rpm)になる。
基本的な性能はデイズ&eKワゴンと同じだが、ノーマルエンジン車の最大トルクは4WD仕様の数値に統合され、2WD同士で比較すればデイズルークス&eKスペースが0.3kg-m上まわっている。
JC08モード燃費は、2WD仕様で見るとアイドリングストップを備えたノーマルエンジン車が「26.0km/L」、アイドリングストップのないターボは「22.2km/L」だ。最近の軽自動車としては、控え目な数値になった。
グレード構成は、デイズルークスが標準ボディに2グレード、ハイウェイスターは4グレードと充実する。eKスペースはシンプルで、標準ボディとカスタムにそれぞれ2グレードずつを設定した。
機能に対して価格が割安な標準ボディの買い得グレードは、デイズルークスX(133万8,750円)とeKスペースG(137万7,600円)になるだろう。
全高が1,700mmを超えるスライドドアを備えた軽自動車では、買い得グレードの価格帯(130~140万円)にピッタリと位置付けた。
一方、動力性能に余裕のあるターボモデルは、デイズルークスハイウェイスターターボ(173万4,600円)、eKスペースカスタムT(165万9,000円)のみだ。
ターボモデルは装備も充実して価格は高めの設定になる。ボディが重くターボを有効活用できる車種だから、今後は割安な標準ボディにもターボモデルを設けて欲しい。
さて、気になるのは納期だが、デイズルークスとeKスペースは、2013年末から受注を開始していた。なのでeKスペースの納期は、発表された2014年2月13日の時点ですべて4月以降にズレ込んでいる。つまり、消費税は8%になる。
デイズルークスは、販売会社によっては独自にオーダーを行って限定的に在庫車を持つが、グレードやボディカラーは限定される。自由に選ぼうとすれば、やはり届け出は4月以降になってしまう。
こういった売り方は、良心的とはいえないだろう。魅力的なクルマでも、気分が冷めてしまう。どのみち消費税が8%になるなら、慎重に選びたい。タント/NBOX/スペーシアと乗り比べて、結論を出すのが良いだろう。
グレード | 駆動 | 価格 |
---|---|---|
S | 2WD | 1,240,050円 |
4WD | 1,357,650円 | |
X | 2WD | 1,338,750円 |
4WD | 1,456,350円 | |
ハイウェイスターS | 2WD | 1,457,400円 |
4WD | 1,577,100円 | |
ハイウェイスターX | 2WD | 1,524,600円 |
4WD | 1,642,200円 | |
ハイウェイスターX Gパッケージ | 2WD | 1,594,950円 |
4WD | 1,712,550円 | |
ターボ | 2WD | 1,734,600円 |
4WD | 1,852,200円 |
グレード | 駆動 | 価格 |
---|---|---|
E | 2WD | 1,224,300円 |
4WD | 1,340,850円 | |
G | 2WD | 1,377,600円 |
4WD | 1,494,150円 | |
カスタムG | 2WD | 1,521,450円 |
4WD | 1,638,000円 | |
カスタムT | 2WD | 1,659,000円 |
4WD | 1,775,550円 |
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