ベタープレイスとチェリー自動車、バッテリー交換式EVの試作車製造で提携へ
ベタープレイスは、中国の独立系自動車メーカーであるチェリー自動車と覚書を交わし、中国での第一歩を踏み出した。
ベタープレイスとチェリー自動車は世界最大の自動車市場で電気自動車(EV)技術開発を共同で取り組み、バッテリー交換式EVに施策車を開発。チェリー自動車は、提携契約の一環として、北京で開催されている北京モーターショー2010にRiich G5セダンとともに、EV充電スポットやバッテリー交換技術といったベタープレイスのEVソリューションを展示する。
ベタープレイスのストラテジック・イニリアチブ担当バイスプレジデント、ダン・コーエンは「現在、中国で車を所有しているのは人口の2%であり、2009年度の車販売の総売上のうち、80%が初めて車を購入する人に対する販売でした。つまり中国は今後クリーンな交通手段という全く新しいカテゴリーを作り、先導する可能性があります。チェリー自動車のデザイン設計、生産能力と、内燃エンジン(ICE)よりもEVを支持する中国の産業政策を考えると、中国はベタープレイスにとってかつてないチャンスをもたらすでしょう。ベタープレイスにとってチェリー自動車との提携は、中国進出の第一歩となります」と述べた。
チェリー自動車のユアン博士兼バイスプレジデントは、「チェリー自動車は2001年以来、EV技術の先駆者であり続けています。約2年間、ベタープレイスと蜜に協議を続けてきました。今回の提携は両者にとって中国のEV市場を先導する以上のものとなるでしょう」と述べた。
中国は世界最大のEV開発・生産国になるという産業政策を掲げており、内燃エンジン技術を飛び越え、電気交通手段に直接移行することが可能。中国は、これまでにICE車市場をリードしてきたアメリアに次ぐ第2の石油消費国であり、ハイブリッド技術を先導する日本よりもICE市場規模においては上回っている。2020年までに、中国は65%の石油を輸入に依存すると予測されている。
HSBCの調査によると、世界のEV市場における中国のシェアは2020年位35%になると予測されている。(2010年の中国のシェアは2.7%) 中国は2016年まで日本を、そして2019年までにアメリカを追い抜き、世界のEV市場のトップシェアになることが予想されている。
ベタープレイスは、同社のバッテリー交換ステーションと充電スポットを使用するEV充電の開発を勧める全ての自動車メーカーを歓迎しており、ベタープレイスとチェリー自動車はバッテリー交換式EV充電の試作車を開発後、中国地域政府とのEV実証プロジェクト実施に向けて前進させる。
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