スバル、次世代プラットフォームを公開 ~次期インプレッサから採用~

SUBARU GLOBAL PLATFORM
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富士重工業は、次世代プラットフォームとして開発を進めている 「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」 の概要を公開した。

SUBARU GLOBAL PLATFORMは、同社が2014年に中期経営ビジョン「際立とう2020」で掲げた、“スバルブランドを磨く6つの取り組み”の一環として開発しているもので、スバルのコア技術である「水平対向エンジン」、「シンメトリカルAWD」、「アイサイト」と共に、次世代のスバル車を構成する基盤となる技術。

公開にあたり、吉永泰之社長は「スバルがお客様に提供する価値である「安心と愉しさ」を進化させ、スバルのクルマづくりをかつてないほど大幅にレベルアップさせた技術の一つがこのSUBARU GLOBAL PLATFORMです。長年に渡る我々のノウハウを詰め込んでおり、お客様の期待に必ず応えられるスバルらしいクルマづくりができていると自負しています。スバルはこれからも安心で愉しいクルマづくりを加速させ、より魅力的な商品を創造し続けます」と述べた。

なお、SUBARU GLOBAL PLATFORMは、2016年に市場投入する次期インプレッサを皮切りに、今後独自開発する全てのスバル車に採用される予定となる。

SUBARU GLOBAL PLATFORMの主な特長

SUBARU GLOBAL PLATFORM

2025年までを見据えた次世代プラットフォームとして、以下を実現する。

■スバル史上最高レベルの総合性能進化

1.高性能を超えた、感性に響く「動的質感」

性能やスペックの先にある、スムーズさや気持ち良さといった「感性の領域」において、新しい質の高い走りを実現。具体的には、「まっすぐ走れる」「不快な振動騒音がない」「快適な乗り心地」を高次元で実現し、スバルらしい動的質感を徹底的に磨き上げている。

まっすぐ走れる

車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(現行比1.7~2倍)やサスペンションなど足回り機構の進化、さらなる低重心化により、ドライバーの意志に忠実な高い操舵応答性を実現。操舵時の無駄な挙動がなく、路面に吸い付くようにまっすぐ走れることで、高い直進安定性が求められる将来の自動運転走行も見据えた走行性能を実現する。

不快な振動騒音がない

フレーム構造の最適化や各部パーツの結合強化などにより、車体ねじり剛性を現行比1.7倍に向上。さらに、車体の共振や歪を分散し、ステアリングやフロア、シートの振動を大幅に低減することで、車格を超えた快適性を実現する。

快適な乗り心地

サスペンション取付け部の剛性を向上することで、車体側をたわませることなくサスペンションの緩衝性能を十分に機能させることで、路面の凸凹を感じさせない快適な乗り心地を実現。さらに、リヤスタビライザーを車体へ直接取り付けることで、車体の揺れを現行比で50%低減する。

2.世界最高水準の「安全性能」

<アクティブセイフティ>

より一層の低重心化の追求により、重心高を現行比5mmダウン。大幅な剛性向上や足回りの進化と合わせることで、より安定した走りを実現し、高性能なスポーツモデルと同等の高い危険回避性能を実現する。

<パッシブセイフティ>

より効率的に衝突時のエネルギー吸収を可能とするフレーム構造の採用やホットプレス成形材などの高張力鋼板採用拡大による車体強度の向上により、衝突エネルギー吸収率を現行車比で1.4倍に向上。

さらに、2025年頃においても、さらなる高強度化や材料置換を視野に入れ、世界最高水準の衝突安全性能を実現できるポテンシャルを持つプラットフォームとなる。

■将来の電動化にも対応し、全車種の開発を一つのプラットフォーム設計構想で実現

・インプレッサからレガシィまで、全車種を一つのプラットフォーム設計構想で開発。全ての車種の主要諸元を一度に企画ながら、車種に合わせてプラットフォームを柔軟に変化させることで、スバルラインアップ全体の商品力を底上げしつつ、車種毎の特長を生かした開発を可能にする。

・ガソリンエンジンだけでなく、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車といった、今後さらに求められる様々なパワーユニットにも一つの設計構想で対応可能とする。

・一つの設計構想での開発により、限られた開発人員・設備で多様な車種を効率よく開発することが可能になり、そこで得られた経営資源を、さらに商品競争力を強化すべき分野に振り向けることができる。

・従来は別々の生産設備で製造していた複数車種のプラットフォーム部材が同一の生産設備で製造可能になるなど、協力企業を含めた生産効率を向上させる。さらに設計構想の統一により、国内2工場及び米国SIA(Subaru of Indiana Automotive)の各生産ラインがそれぞれ複数車種を生産する「ブリッジ生産」が容易になり、グローバルでの柔軟な生産体制を実現する。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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