マツダ 新型デミオ グレード比較(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
マツダ 新型デミオ 13C-V(1,290,000円)
ミラーサイクル+CVTで23.0km/Lの燃費
13C-Vは従来から設定されている低燃費グレードで、圧縮比と膨張比の異なるミラーサイクル(プリウスなどに採用されるアトキンソンサイクルもほぼ同じ)と呼ばれる燃焼方式を採用することと、CVTと組み合わせることで23.0km/Lの燃費を達成したグレードだ。
デミオが発売された時点で、フィットが標準エンジンとCVTの組み合わせで24.0km/Lを達成していたので、13C-Vのインパクトはあまり大きくなかったが、一定の意味を持つ低燃費グレードだったのは確か。だからこそ、マイナーチェンジ後のデミオにも引き継がれている。
13C-Vと13-SKYACTIVとの間には11万円の価格差があるが、13-SKYACTIVにはi-stopや横滑り防止装置のDSC、ブレーキアシスト、アルミホイールなどが装備される。逆に13C-Vには後席中央の3点式シートベルト&ヘッドレストレイントや6:4分割可倒式リヤシートなどの点で優位に立つ。
価格比較には微妙なところがあるが、フィットハイブリッドを意識して安めの価格を設定した13-SKYACTIVのほうが買い得感が大きい印象である。
13-SKYACTIVの登場で、13C-Vの存在意義は薄れたと見ることもできる。
マツダ 新型デミオ 13C(5MT・4AT/1,149,000円)(4AT 4WD/1,372,250円)
価格訴求のベースグレード
デミオのベースグレードとなるのが13C。少し前までテレビで低価格の特別仕様車をアピールしていたのはこのグレードをベースにしたものだ。
低価格を訴求するグレードだけに、装備はやや貧弱で、13C-Vに比べると、後席が一体式シートになって中央の3点式シートベルトやヘッドレストレイントがオプション設定になり、LEDドアミラーウインカーやボディ同色ドアハンドル(4WDのみ同色)など、微妙な部分で外観にも違いが設けられている。
快適装備もエアコンがマニュアル式になり、電動格納式ドアミラーがオプションになる。また装着できるオプション装備にもにも多少の制約があるなど、低価格グレードらしい設定だ。
燃費は21.0km/Lで最近のコンパクトカーとしては可もなく不可もなくといった程度。値引きを含めて100万円以下で手に入れたいというユーザー向きのグレードになる。
この記事にコメントする