日本版コンシューマレポート-マツダ デミオ ユーザー試乗レビュー-(5/6)

日本版コンシューマレポート-マツダ デミオ ユーザー試乗レビュー-
マツダ 三次自動車試験場内部 マツダ 三次自動車試験場内部 マツダ デミオ 後部座席 マツダ デミオ ラゲッジルーム 画像ギャラリーはこちら

デミオのユーザー評価・レビュー/総合評価

マツダ 三次自動車試験場内部マツダ 三次自動車試験場内部

12月後半、広島へ行った。マツダの次世代ディーゼルエンジン「SKYACTIV D」、同ガソリンエンジン「SKYACTIV G」の実験車両へ特別に試乗することが出来た。

場所は、広島県北部にあるマツダ三次(みよし)自動車試験場。「アテンザ」で仮装した次世代セダンシャシーに各「SKYACTIV」が搭載され、新設計のAT/MTが組み合わされた合計4台に乗った。

さらに、現行ガソリン「アテンザセダン」、現行欧州ディーゼル「アテンザワゴン」との比較もした。

会食や移動中を含めて、マツダの技術担当役員の方々と、様々な角度から「マツダ」について意見交換した。そのなかで最も強く感じたことは「マツダは生粋の技術屋集団」ということ。

そういえば、マツダ社員はよく「ウチはスバルに似ている」と言い、富士重工社員は「ウチはマツダに似ている」と言う。

しかしこの感覚、ユーザーには届いていないような感じがする。特に、マツダの販売力が弱い関東圏で伝わっていない気がする。つまり「マツダって何?」という意識が関東圏では強い。だから、マツダのエントリーモデル、「デミオ」について理解不足が生じているのだと思う。

「デミオ」はけっして、「ヴィッツ」「フィット」のような、オールマイティなクルマではない。

「デミオ」はけっして、「マーチ」のような、コスト管理ありき(=タイ生産)のクルマではない。

「デミオ」は、「スイフト」が目指す方向性とは若干違うが、スズキが求めるような「他社では感じられない強い独自性」を強調するクルマだ。

2010年10月、仏パリモーターショー。マツダは「デミオ(欧州版マツダ2)」の改良版を発表。外観、サス、エンジンなど、技術屋集団としての「生真面目な進化」を遂げた。

さらに2011年後半~2012年前半にかけて、スーパー「デミオ」が市場投入される。それが、本稿冒頭で紹介した、30km/リッターガソリンエンジン(SKYACTIV G)搭載車だ。

これは筆者が、三次試験場で試乗した「アテンザ」仮装車両の小排気量版となる。

デザインで楽しみ、(音、振動対策を含めた)走りを進化させ、さらに燃費を極める。これが「デミオ」における、「マツダの流儀」である。

「デミオ」は、「デミオらしさ」「マツダらしさ」を楽しめる人に、買ってもらいたい。

では、本稿最後に、ユーザーの「デミオ」に対する理解度をチェックしてみたい。

設問は、

「デミオはコンパクトカーのなかで、より小さいサイズ感(軽量で低燃費)を狙って開発されました。結果として、フィット、マーチ、ヴィッツよりデミオは小ぶりです。こうしたボディサイズ感の考え方について、あなたはどう思いますか?」

ユーザーの厳しくも興味深い意見、とくとご覧あれ。

デミオはコンパクトカーのなかで、より小さいサイズ感(軽量で低燃費)を狙って開発されました。結果として、フィット、マーチ、ヴィッツよりデミオは小ぶりです。こうしたボディサイズ感の考え方について、あなたはどう思いますか?

・肥大する一方のコンパクトカーの中にあって、小さくする(幅以外)という道を選んだのは英断だと思います。ベーシックカーは4名乗車がぎりぎりできる程度でいいのです (GONTAさん 兵庫県)

・ドライバーズカーとして一体感のある走りを楽しめるのでとてもいいと思う (ヒガシタニさん 福井県)

・室内が狭かったので、もっと大きく低燃費だといい (シモムラさん 福井県)

・とてもいいことだと思う。売れているからといって、みんなフィットのマネではつまらない。それに小ぶりといっても、一昔前の車に比べれば十分に人が乗れるし、特に苦にならない (下手だけどMT好きさん 宮城県)

・軽量で低燃費というコンセプトは今の時代にあっていると感じます (sidewaylookさん 群馬県)

・ダウンサイジングはいいのですがまだ中途半端で初代のような高効率のパッケージを目指してほしい。今までのデミオは安いMTが魅力だったのに今回は内容の割りに割高感がある (はるさん 福岡県)

マツダ デミオ ラゲッジルーム

・燃費や外観はいいですが、後部座席やラゲッジスペースが狭くなっているので使い勝手はあまり良くありません (オガワさん 愛知県)

・燃費を考えて小さくしたのは、今の時代に合っていると思う (ユッピーさん 北海道)

・ファーストカーとしての用途やこれ一台しか所有できない人にとっては少し小さすぎると思いますが、セカンドカーや通勤・買い物程度の使用ならジャストサイズだと思います (のりぼうさん 兵庫県)

・他社のコンパクトカーから比べると小さいが、その分燃費や走りを優先しているので、これはこれで良いと思う (クマさんさん 富山県)

・もっと個性的なデザイン・内装などに力を入れてほしかった。家族4人で乗るには厳しいようだ。(特に長距離) (オカバヤシさん 兵庫県)

・同世代でも家族構成が違えば、目的も違ってくる。贅肉をそぎ落とした分、何より、乗っていて楽しい車で私的には有りと思います (yossyさん 兵庫県)

・街乗り用。軽乗用車より燃費が良いので軽代わりに使うには良いのでは (ponta1222さん 広島県)

・軽量化は運動性、燃費が向上するので良い狙いだと思います。小ぶりなので家族持ちにはファーストカーになりにくいですが、独身や夫婦だけなら問題なく魅力的な車だと思います (ヒロムさん 愛知県)

・長さは軽自動車と変わらず車庫入れもし易い (ヤマグチさん 大阪府)

 ・身長185cmの私にとっては後席は狭かったです。(頭上、足元ともに。)普通に座っても頭がこすれてしまいました。また、フィットやノートなどと比べてしまうと荷室の容量は狭く、物足りなさを感じました。この2点はヴィッツも同じでした (くろねこさん 千葉県)

・私の場合、狭い場所での運転のしやすさを求めて、コンパクトカーを中心に探しているところなので、小ぶりな車は自分に合っていると思う。特に女性には、外観の大きさより運転のしやすさ、低燃費を求める傾向があるので、コンパクトカーが増えるのはありがたい (ヨシさん 青森県)

・フィットに比べると、見た目はやはりコンパクトに感じます。でも室内は、全く窮屈感は感じません。感心します (バンさん 埼玉県)

・軽量で低燃費を狙うのだから良いと思う (ナナさん 山形県)

・小さくする事は良い事だと思いますが、ユーザーが求めている点を理解してくれると尚可です。個人的には試乗したフィットの方が総合的に乗り易かったです (イシトさん 千葉県)

マツダ デミオ 後部座席

・基本的な考え方は正しいと思います。実際に、前モデルに比べ、約100kgの軽量化を実現し、走りも軽快に感じました☆ただ残念なのは、後部座席のヘッドクリアランスが殆ど無く、強い圧迫感を感じました・・・ (ツヨシさん 福岡県)

・使用目的に合ったサイズであれば良い (レオゴンさん 大阪府)

・全高を低くしてスタイリッシュにすることで、若干実用性はスポイルされたと思うが、走りに軽快感があって、運転していて楽しいクルマになっている。以前のデミオも好きだったので、あの路線も残して欲しいと思うけれど、こういう方向性もとてもいいと思う (エアチャリオットさん 東京都)

・結局、取り回しの良さの観点から良いと思います。駐車もしやすいし (孤独なドラマーさん 岡山県)

・燃費も向上し、さらには重量税も安くなるので、良い考え方だと思う (ジョーさん 秋田県)

・小ぶりにしたことにより、重量税など、車検の時の費用が安く抑えられるので、長い目で見た場合にメリットになると思われる。また、軽量にしたことで、燃費もよくなるのでよいと思う (ニックさん 千葉県)

・女性向け!女性受けは良いと思う (れーちゃんさん 滋賀県)

・コンセプトは良いと思うが、コンパクトカーでも自分は大きめにした方が安全性にしても安心できる (グーぴこさん 福島県)

・チョイ乗りするのには最適と思いました (シンさん 京都府)

・賛成。最近の日本車にはコンパクトさの大切さを考える必要がある。また、通常ではせいぜい2人乗車なので (クワノさん 富山県)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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