マツダが前代未聞の情報発信!? 未発売新型モデルの新燃費モードを公表した理由

マツダが前代未聞の情報発信!? 未発売新型モデルの新燃費モードを公表した理由
マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル アクセラに搭載されているSKYACTIV-G 2.0 マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル 画像ギャラリーはこちら

マツダが前代未聞のプレスリリースを発信したワケとは

マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル

マツダが「未発売の車種の新しい計測モードに於ける燃費」を公表してきた。もう少し具体的に書くと「ガソリンエンジンを搭載した新型CX-3のWLTCモード燃費」である。こういったプレスリリース、今まで見たこと無し。どういった理由で公表したのか? 様々な事情を勘案してみた。

まずWLTCモード燃費だけれど、2018年10月以降に発売される新型車について義務づけられる、世界基準となる燃費モードであり、現在使われているJC08モードより若干実燃費に近づくというのが特徴だ。その前段階として、今年の夏以降は、WLTCモードの認可を受けることが可能。

マツダは売れ行きが伸び悩んでしまっているCX-3にガソリンエンジン搭載車を追加するタイミングでWLTC燃費をアピールし、話題にしてもらおうという作戦なんだと思う。マツダの関係者に聞くと、皆さん「CX-3の販売不振の要因はディーゼルエンジン車しかなく割高に感じるため」だという。

かといって普通にガソリンエンジン車を追加しても、ユーザーの多くは「地味だし燃費悪い」と感心を持ってくれない可能性大。そこでWLTCの初認定を前面に押し出せばメディアが取り上げてくれると考えたのだろう。その狙いはバッチリで、だからこそこのニュースになっている?

WLTCモード燃費ってJC08モード燃費と何が違う?

マツダ CX-3 ※写真はディーゼルモデル

WLTCモード燃費で興味深いのが、『市街地・郊外・高速道路』という、三つの異なったモードの燃費を表示する点にある。JC08モードだと一つの数字しか無く、実際の使い方とかけ離れてしまう。3つのモードがあれば、自分の使い方に近い燃費をイメージ出来るから有り難い。なかでも目新しいのは市街地。

下表に挙げられた新型CX-3 (FF)のJC08モードを見ると、17km/L。こんな燃費、市街地だと絶対に出ないため、全く参考にならない。一方、WLTCの市街地モードなら12.2km/Lで、ずいぶん実燃費に近づく。郊外モードや高速道路モードも、流れに乗って走っていれば妥当だと思っていいだろう。

という観点でガソリンエンジンを搭載するCX-3の数値を見ると、なかなか優れている。これでリーズナブルな価格設定なら、CX-3のガソリンエンジン車もいいな、と考えるかもしれない。

これまでディーゼルエンジンに埋もれ、存在感薄く伸び悩んでいたマツダ車のガソリンエンジンも話題になる?

[Text:国沢光宏]

■マツダ 新型CX-3 ガソリンモデルのWLTCモード燃費値

2018年10月以降に販売する新型車は、省エネ法に基づきWLTCモード燃費表示が義務化される予定

CX-3 SKYACTIV-G 2.0(ガソリンエンジン)搭載車の燃費は以下の通りとなる。

【FF】WLTCモード燃費:16.0km/L(市街地モード:12.2km/L/郊外モード:16.8km/L/高速道路モード:18.0km/L)

※(参考)JC08モード燃費:17.0km/L

【4WD】WLTCモード燃費:15.2km/L(市街地モード:11.6km/L/郊外モード:15.8km/L/高速道路モード:17.4km/L)

※(参考)JC08モード燃費:16.6km/L

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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