リンカーン MKX 試乗レポート/岡本幸一郎(4/5)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
3.5から3.7リッターへパワーアップ!しかも燃費向上の得策も!
エンジンは、従来の3.5リッターから、マスタングと同じ3.7リッターの「Duratec 37」に換装された。
吸排気独立可変バルタイの恩恵もあってか、低回転域から排気量以上に力感があるように感じられ、かつとてもスムーズな回転感を持っている。それでいて、回すとアメ車っぽいフィーリングのサウンドを奏でてくれるところも味がある。
クルマ自体の静粛性は非常に高く、これも高級感の演出に一役買っている。また、同エンジンには燃費向上に貢献する減速時燃料遮断機構が装備されているのも特徴だ。
6速ATには、「セレクトシフト」のスイッチが備わったのも新しい。これはパドルシフトやシフトノブ自体を動かすわけではなく、シフトノブ上の+/-スイッチを操ることでギア選択ができるというもので、かつてない感覚がある。Dレンジの後方のMレンジに入れると操作可能となるのだが、欲をいうと、国産車によくあるように、Dレンジのままでも一時的に操作を受け付けてくれると、尚良いかと思う。
AWDシステムは、通常はFF(前輪駆動)状態で、天候や路面状況に応じて、リアにも駆動力を配分するというタイプ。 さらに、リアの左右輪の駆動力を制御することで、4輪へのトルク配分を適切に制御し、アンダーステア及びオーバーステアを抑え、車両安定性を高めるという機能も備わる。
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