リンカーン MKX 試乗レポート/岡本幸一郎(3/5)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
エアコンや音量操作はスマートフォン感覚でシュッシュッと!
そして、注目すべき新アイテムが「マイ・リンカーン・タッチ」だ。これはスピードメーター左のマルチファンクションディスプレイ、右のインフォテイメントディスプレイ、インパネ中央のタッチパネルスクリーンという3つのディスプレイで、ドライバーとクルマをつなぐという新しいインターフェイスだ。
ステアリング左右に設けられた5Wayスイッチは、シンプルな操作が可能で、センターのスクリーン上では、指をスライドさせるなどスマートフォン感覚の操作により、空調の風量やオーディオの音量を調節できる。直感的な操作が可能で、表示もわかりやすく、先進性を感じさせる。
ただし、この雰囲気からして、ついカーナビもあると錯覚してしまうところだが、それは未搭載である。本国仕様ではここにカーナビが収められているらしく、日本仕様にも、今後設置されることを願いたい。
ちなみにオーディオは、あのジョージ・ルーカス氏と関連の深いTHX社の認証を得た高性能ユニットが標準装備される。
もうひとつが、「SYNC」のボイスコマンドだ。こちらは英語による音声操作機能で、各種機能を操作するというもの。実際には、英語の心得がないとスムーズに意図した機能を呼び出すのは少々難しいのだが、英語力で一喜一憂するという、これまたかつてない新鮮な感覚がある。
また、ドアミラーには死角となりやすい自車の後方直近を映す広角のサブミラーを備えるといった気配りもありがたいし、さらに日本仕様には、車両右側前方を映す小型カメラが装着されている。
ちなみに、現状リンカーンブランドは基本的に北米主体の展開なので、右ハンドル仕様は存在せず、日本に導入されるMKXも左ハンドルのみの設定となっている。
この記事にコメントする