ジャガー XJ 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
往年の雰囲気を醸し出すインテリア
ドアを開けて車内を見た瞬間、思わず再び感嘆の声がもれてしまった。ここまでやるとは思わなかったからだ。
上から見たときに上端部が弧を描きながら乗員を囲む、ちょっとタイトに仕立てられた空間の中で、全面をレザーで覆ったダッシュに、ウッドパネルやクロームが織り成すコントラストが独特の高級感をかもし出す。エアコンの吹き出し口にいたるまで入念にデザインされている。
これを見るにつけ、初めて1980年代のジャガーに触れたときの驚きが蘇ってきた。近年のジャガーは、それに比べると、雰囲気はそれなりに出ているものの、ずいぶんアッサリとしたという印象が強かった。しかし、新しいXJのインテリアには、往年の色気が帰ってきた。
さらに上級の「ポートフォリオ」では、ルーフライナーやシートなどの高級感が大幅に引き上げられている。
また、センターコンソールのドライブセレクターなど、XFにも採用された演出がこのクルマにも見られるが、新しいXJで特徴的なのは「バーチャルインストルメントパネル」だ。
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