ホンダ 新型ステップワゴン vs 日産 セレナ どっちが買い!?徹底比較(3/3)

ホンダ 新型ステップワゴン vs 日産 セレナ どっちが買い!?徹底比較
ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック) 画像ギャラリーはこちら

ホンダ ステップワゴン vs 日産 セレナ/動力性能対決

次は走りを比べよう。

まずはエンジン性能だが、ステップワゴンの1.5リッターターボは最高出力が150馬力(5500回転)、最大トルクが20.7kg-m(1600~5000回転)。セレナは147馬力(5600回転)/21.4kg-m(4400回転)だ。車両重量はステップワゴンG、セレナ20Xともに1650kgだ。

ホンダ 新型ステップワゴンスパーダ COOL SPIRIT(外装色:スーパープラチナ・メタリック)

ステップワゴンの場合、ターボとあって、1500回転以下では過給効果が薄れて駆動力も低下しやすい。

ただしCVT(無段変速AT)の変速がこの回転域を避けるように設定され、実際に不満を感じる機会は少ない。最大トルクが1600~5000回転で発生するので、実走行で多用する2000~4000回転付近には余裕があり、運転がしやすく感じる。

巡航中にアクセルペダルを一気に深く踏み込むと、動力性能の立ち上がるタイミングに少し遅れが生じることもあるが、その場面は少ない。実用域の駆動力に余裕があるから、アクセルを踏み込んでエンジン回転が先行して上昇し、その後に車速が高まるCVT特有の違和感もあまり気にならない。

日産 セレナ2.0 ハイウェイスター G S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ

セレナのエンジンも扱いやすいが、若干高回転指向だ。4000回転を超えた領域で加速力が活発化する面があり、最大トルクの発生回転数を4000回転以下に抑えるとさらに扱いやすくなるだろう。

セレナで注目されるのはアイドリングストップ。エコモーターを使って再始動させるため、静かにエンジンが掛かる。エンジン停止と再始動を繰り返す市街地走行でも、煩わしさを感じない。

JC08モード燃費は、ステップワゴンの16インチタイヤを装着したGが17km/L。セレナの15インチタイヤを履いた20Xが16km/Lになる。エコカー減税は、ステップワゴンが全車にわたって平成32年度燃費基準を達成したから、購入時に収める自動車取得税が60%、同重量税が50%軽減される。セレナも売れ筋の2WDは同じ減税率だ。

ホンダ ステップワゴン vs 日産 セレナ/走行安定性・旋回性能対決

ホンダ 新型ステップワゴン G・EX(外装色:ホワイトオーキッド・パール)日産 セレナ2.0 ハイウェイスター G S-HYBRID アドバンスドセーフティパッケージ

走行安定性と旋回性能は、床が低く、なおかつ設計の新しいステップワゴンが勝る。セレナも登場した頃に比べると改善されたが、ハンドルを切り込んだ時の反応はステップワゴンが正確だ。後輪の接地性はセレナも優れているが、少し速度を高めて曲がった時など、前輪が踏ん張って旋回軌跡を拡大させにくいのはステップワゴンになる。

乗り心地はセレナもさほど不満はないが、ステップワゴンの方が粗さを感じにくい。ステップワゴンは従来からの低床設計を受け継ぎながら、ボディ剛性も高めたので、走りと乗り心地で有利になった。

装備については、緊急自動ブレーキを作動できる安全システムに注目したい。ステップワゴンはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて、幅広い速度域で衝突の回避を支援する。車間距離を自動制御するクルーズコントロールの機能も持たせた。

セレナは単眼カメラ方式で、ミリ波レーダーは使っていない。衝突回避の支援機能が作動するのは時速10~80kmになる。車間距離制御の可能なクルーズコントロールも備わらない。

車両価格は、ステップワゴンGが248万円、セレナ20Xが単眼カメラ方式のエマージェンシーブレーキを含んで245万2680円だ。ステップワゴンは価格が少し高いが、左側スライドドアの電動機能が標準装着され、前述の「わくわくゲート」も備わる。エンジンを1.5リッターのターボに変更したことも含めると、従来以上に割安感を強めた。

ホンダ ステップワゴン vs 日産 セレナ/総括

ホンダ 新型ステップワゴン G・EX(外装色:ホワイトオーキッド・パール)

以上を総括すると、後発のステップワゴンが買い得だ。低床設計と「わくわくゲート」による乗降性&積載性、走行安定性、動力性能、さらに安全装備でもセレナをリードする。

一方、シートアレンジのバリエーションは今でもセレナが多彩。3列目シートの座り心地も、ユーザーによってはセレナが快適に感じるだろう。全般的に見ればステップワゴンが高機能だが、個別に見ていくとセレナを選ぶ余地もある。

今のミニバンは、ステップワゴン/セレナ/ヴォクシー&ノアに集約されて熾烈な販売競争を展開している。だから後発の車種ほど高機能で買い得になっていく。

となればミニバンの人気車は、従来以上にステップワゴンとそのライバル車に特化されそうだ。セレナのフルモデルチェンジ、ヴォクシー&ノアのマイナーチェンジで、ミドルサイズミニバンは再び新たな展開を見せるに違いない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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