「無限 S660」「無限 ステップワゴンスパーダ」MUGEN ホンダ カスタマイズモデル 試乗レポート／山本シンヤ(3/3)

新型スパーダに物足りなさを感じているアナタへ

もう一台のステップワゴン。新型になり1.5リッターターボやワクワクゲートの採用で話題となっているが、従来型ユーザーからは「スポーティなルックスのスパーダが大人しくなりすぎた」と言う人も多いと聞く。

そういう意味では、スポーティさと重厚感をプラスさせた無限のエアロパーツを装着すると、スパーダよりもスパーダっぽいスタイリングと言ってもいいかもしれない。

フットワーク系はスポーツサスペンションにステップワゴン専用デザインのアルミホイール「MDW」、スポーツサイレンサー、ブレーキパッドなども用意される。細かい部分では実は無限のヒット商品のひとつであるベンチレーテッドバイザーやスポーツマットなどもシッカリと用意されている。

快適性を損なわずに安心感あるしっかりした乗り味に

その走りはどうか？

ノーマルは快適性や静粛性がアップしているのに対し、ハンドリングは初期応答性に対する前後バランスの悪さや、路面変化でクルマが煽られる感じが気になっていたが、無限仕様では快適性をほとんど犠牲にせずに前後バランスが改善されており、ワインディングでも安心感あるシッカリとした乗り味に仕上がっていた。ワインディングでも良く走るので、結果的にはブレーキにはちょっと厳しい状況となったが、通常走行では問題ないだろう。

その走りを例えるなら、現行オデッセイアブソルートよりもアブソルートらしい乗り味かも！？

ただ、今回はエコ系タイヤを装着していたので、操舵して横Gが発生するまでに若干のタイムラグがあるのが気になった。開発者に聞くと「ブリヂストン・レグノ」や「アドバン・dB」、「ミシュラン・プライマシー3」のようなハイバランスタイヤを装着すれば、その傾向は消えるそうだ。やはりタイヤは大事…である。

今のホンダに物足りなさを覚える生粋のHondaファンに・・・ピリ辛スパイス「無限」を

スポーツのホンダは戻りつつあるが、かつてを知る者からすれば、「もうちょっとイケイケでもいいのでは？」と思うのも事実である。そんなホンダ車にピリッとしたスパイスを足せる役割が、無限の存在だと思う。

[レポート：山本シンヤ／Photo：茂呂幸正]

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