【比較】Cクラス・3シリーズ・A4を徹底比較 ~人気のドイツ車プレミアムセダン~(3/4)

【比較】Cクラス・3シリーズ・A4を徹底比較 ~人気のドイツ車プレミアムセダン~
メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド 画像ギャラリーはこちら

モデルチェンジで衝突回避の支援機能が進化した

メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッドメルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド

Cクラスは新型にモデルチェンジして、内装の質を大幅に向上させた。インパネの中央には光沢のあるブラックのパネルが備わり、メッキパーツの使い方も巧みだ。

運転席の座り心地は少し硬いが、ボリューム感があって快適。腰の張り出しを調節するランバーサポートは、上下位置の調節も可能だ。長距離を快適に移動できる。

後席は着座位置が低めで腰が落ち込むが、座面の前方を持ち上げたので大腿部のサポート性は悪くない。乗降性を考えて座面の前端に丸みを持たせているので、座ると奥行が少し短く感じる。

身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ分。前席の下に足が収まりにくいため、ゆったり感はないが、大人4名の乗車は妨げない。

装備で注目されるのは安全面だ。レーダーセーフティパッケージ(19万5400円)をオプション装着すると、センサーとして短/中/長距離レーダーとステレオカメラが備わる。歩行者を含めて障害物を検知し、衝突の危険が迫ると警報を発する。衝突不可避時には、自動的に緊急ブレーキを作動することも可能だ。

2車線道路で並走する車両も検知して、ドアミラーのインジケーターを点灯。気付かずにレーンチェンジを開始すると、警報を発して走行ラインを修正しやすいようにブレーキ制御も行う。

車間距離を自動制御するクルーズコントロールも進化した。設定速度よりも低い車速で先行車に追従していた時、先行車がいなくなると、さほど時間を置かずに車速を上げる。停止する時の制御も巧み。車線を読み取ってハンドルに力を加え、操舵を支援する機能も備わる。

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メルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッドメルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッドメルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッドメルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッドメルセデス・ベンツ C180 アバンギャルド ボディカラー:ヒヤシンスレッド

引き締まり感のある内装と充実した安全装備に注目したい

BMW 320i スポーツ ※写真はMT車BMW 320i スポーツ

インパネは水平基調の機能的なデザイン。メーターやスイッチがシンプルに配置されて操作性と視認性が優れている。全体的に引き締まった印象で、車両との一体感を得やすい。3シリーズは運転感覚だけでなく、内装もスポーティーに仕上げた。

運転席はチルトステアリングの角度から見ても、若干低めに座るタイプ。背もたれを立て気味にして深く座り、座面の前方を適度に持ち上げて両脇を引き締めると、運転姿勢がピタリと決まる。几帳面でルーズな姿勢は許容しないが、想定された座り方をすれば一種の心地好さを感じる。ていねいに運転したい気分にさせるところも3シリーズの特徴だろう。

後席は現行モデルで足元空間を拡大。身長170cmの大人4名が乗車して、膝先には握りコブシが2つ半ほど収まる。ミドルサイズのセダンでは広い部類だ。

ただし開放感は乏しい。着座位置が低めで腰が下がり、膝は持ち上がる。座面の前方を大きく持ち上げたため大腿部は離れにくいが、座り心地は後席としては硬い。座面を持ち上げたので拘束感も伴う。

つまり前席と同様、後席の同乗者にも緊張感を強いる面がある。日本車とは考え方が違うが、開発思想として筋は通る。このあたりもBMWらしさだ。

安全装備では、ミリ波レーダーとカメラを併用した衝突回避の支援機能として、ドライビングアシストを標準装着している。前方だけでなく側方の車両も検知して、危険が迫った時は警報を発する。自動的な緊急ブレーキの作動も行う。また車間距離を自動制御するクルーズコントロールも、停止状態までカバーするタイプが標準装着される。

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BMW 320i スポーツBMW 320i スポーツBMW 320i スポーツ ※写真はMT車BMW 320i スポーツBMW 320i スポーツ

内装はリラックスできる雰囲気で後席もゆったりと快適に座れる

アウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバーアウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバー

インパネ周辺はライバル2車に比べてオーソドックスな印象だ。インパネの中央やATレバーの収まるセンターコンソールはあまり張り出さず、前輪駆動車らしいというか開放的に仕上げた。

ATレバーもライバル2車と違って一般的なスライド式。多くのユーザーにとって馴染みやすいだろう。各部の造り込みはアウディらしく上質で、オーソドックスといっても持ち味の違いにすぎない。

前席はサイズがタップリしていて、座り心地は適度に柔軟だ。インパネの周辺と同様、リラックスできる雰囲気がある。

後席はさほど硬くはなく、前席に似た仕上がり。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々になる。この余裕はライバル2車と同等だが、A4では前席の下側に十分な空間があり、後席に座る同乗者の足が収まりやすい。そのために広々とした感覚がある。

装備では、アシスタンスパッケージ(15万円)に注目したい。前方の危険を検知すると警報を発し、車線逸脱時にはハンドルを自動修正する。並走する車両も検知して注意を促す。

先行車に自動追従するクルーズコントロールの機能もあるが、A4では停止状態まではカバーされない。低速になるとアラームとインジケーターの表示でシステムが解除され、ドライバーがペダル操作を行う必要が生じる。巡航時のペダル操作を軽減するシステムと考えたい。

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アウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバーアウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバーアウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバーアウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバーアウディ A4 2.0 TFSI クワトロ ボディカラー:キュベシルバー

内装・装備の総評

内装には各ブランドの個性が表現されている。新型Cクラスは上質で艶っぽく仕上げた。3シリーズは車両との一体感を得やすく、スポーティーな印象が強い。A4は平凡だが、ATレバーの操作性などが馴染みやすく、後席を含めて開放感が伴う。Cクラスと3シリーズはパーソナルセダンのイメージだが、A4はファミリー指向が強い。

そして急速に進歩したのが衝突回避の支援機能とクルーズコントロールだ。Cクラスにはハンドル操作の支援制御も備わり、手を離すと警報を発するが、限られた条件下なら運転のかなりの領域を車両に任せられる。クルーズコントロールは先行車への追従性が優れ、加減速のタイミングにも違和感が生じにくい。

自動化が進むと運転の楽しさが削がれそうだが、意外に別の面白さを味わえた。例えば自動停止する寸前には、ブレーキの圧力を少し減らす。「オオッ、上手に止まるねぇ」。でも時には加速のタイミングが遅れることもある。「今の加速はアクセルをもう少し早めに開くといいよ」という具合。Cクラスに対して妙な親しみが沸いた。

それでも完全ではないから、緊急時に備えて足を投げ出す運転姿勢は避けたい。右足の底は常に前方へ向けておき、ブレーキを踏める姿勢を保つべきだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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