BMW ActiveHybrid 3(新型 3シリーズ ハイブリッド) 試乗レポート/飯田裕子(2/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:オートックワン編集部
「気持ちの良い走り」を愉しめるハイブリッド
BMW ActiveHybrid 3は、ハイブリッドであることを忘れて気持ち良く走ることのできるハイブリッドカーだった。
モデルラインナップは、ベースモデルの他にデザインラインの「スポーツ」「モダン」「ラグジュアリー」、さらには「Mスポーツ」と、ガソリンエンジン搭載モデルのラインナップと同様に5モデルも用意されている。そしてそれら全てに3リッター直列6気筒 DOHCツインスクロールターボエンジンと1モーターが8速ATと組み合わされる。
エンジンのパワーとトルクは306ps/400Nm、電気モーターは54ps/210Nm。JC08モード燃費は16.5km/Lだ。
厚みのある加速がグングン続く!
私が試乗したのは、エコカーをイメージさせるリキッド・ブルーをまとった“モダン”。オシャレな内外装のモデルだ。
試乗コースに出てさっそくアクセルを強く踏み込むと、厚みのある加速が、瞬時にシフトアップする8ATとともにグングン続いていった!
とにかく走りが気持ちいい。
時速100km/hに要す時間は5.3秒というから、高速の合流加速などでは頼もしい加速感を味わえるだろう。速度に応じて電動パワーステアリングのアシストも重くなっていく様子も極めて自然だ。
コーナリングではハンドルを切りながら走行するが、ボディや足回りの重厚さを手元から足元まで感じることができた。おかげでこの日あいにくの雨模様だったにもかかわらず、コーナリングの頼もしさを感じることができ、ドライ路面でのドライビングの楽しさに想像が膨らんだ。
走行状況に応じてアクセル操作を変える場合でも、繊細な出力変化が確かに得られる。街中で軽くアクセルを踏む程度の走行の滑らかさからも、このモデルの良さが伝わるようだった。
JC08モード燃費16.5km/Lは、ハイブリッドモデルとしては威張れる数値ではないかもしれない。しかしBMWが目指す走りを妥協せずに環境性能を高めたモデルとしての、現在の答えなのだろう。
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