BMWの量産EV車 新型i3がマイナーチェンジ|大幅エクステリア変更と航続距離390kmがウリ[発表会レポート]

  • 筆者: 松田 タクヤ
  • カメラマン:松田 タクヤ

BMWのスタンダードEV車、「i3」が約4年の時を経て大幅マイナーチェンジ!

2014年4月にBMWより発売された同社初の量産型電気自動車、「i3」のマイナーチェンジモデルが2018年1月15日に発表された。

「BMW i3」は、大都市における持続可能なモビリティを提供するBMWのサブ・ブランド「BMW i」の電気自動車として、設計から生産、販売に至るまでを自社で実現するというコンセプトのもと発表され、数々の革新的な技術を採用したモデルだ。

お台場・臨海副都心エリアの江東区青海にあるブランドショールームBMW GROUP Tokyo Bay で発表された新型i3は、従来のモデルよりも一段と先進的で、存在感を放つエクステリアを纏って生まれ変わった。

ワイド感を強調する新しい前後バンパー、全車に標準装備したLEDヘッドライトも今回のトピックスではあるが、従来型では229kmだった航続距離が、390kmへと大幅アップしたことが一番の進化だろう。

発表会当日のお台場はスッキリとした空が広がり、まるで新しい「i3」の発表を祝福しているかのようだ。BMWの都会派EVモビリティ、新型「i3」発表会の模様をレポートする!

>>新型「i3」の詳細な画像を見る!【画像66枚】

2017年のBMWは、日本販売台数ナンバーワンの輸入車メーカーとなった

『今日は、皆様に過去と未来のことについて話したいと思います。私は1年前もここに立ち、2016年に新記録を樹立したと皆様にお伝えしました。そして、2017年はそれを上回ると約束しました。

2017年、ビー・エム・ダブリュー株式会社の登録台数は5万2千527台、3.9%の増加です。また、ミニは2万5千427台となり3.6%増加致しました。さらに、モトラッドは5千230台にもなり、15%に近い大幅な増加となりました。

2017年はBMWにとって最も成功した年であり、販売記録を塗り替えた年でもあり、1年前皆様にお約束したことを実現した年でもありました。日本における自動車販売台数の売り上げトップ10のうち、実に6モデルがBMWグループの自動車となる快挙を成し遂げました。

わたしたちビー・エム・ダブリュー株式会社は、日本におけるナンバーワンの輸入自動車メーカーとなったのです。』

ビー・エム・ダブリュー株式会社の代表取締役社長 ペーター・クロンシュナーブル氏は高らかに宣言した。

これからも次々と導入されるBMWのEVラインナップ「BMW i」シリーズ

『本日発表する新型i3の航続距離は、一回の充電で390kmとなっており、東京や大阪など都市部の通勤にも最適です。

BMWは日本の皆様と同じくサステナビリティを大切にしています。だからこそ新型のi3は車体を構成する材料だけではなく、駆動用の電力も再生可能エネルギーで賄っております。

よりスポーティなデザイン、新しいエクステリアの色とアップデートされたi-Driveオペレーションシステムがi3を一層魅力的にしています。

i3および全てのBMW EV車をご購入していただいたお客様は、日本全国に1万4千ヵ所以上ある充電スポットを12ヵ月無料でご使用いただくこともできます。

そして、ご自宅での充電をご希望されるお客様には、自分専用の充電ステーションである新しいウォールボックスもご用意しております。

私たちが贈る”BMW i”は単なるブランドにとどまりません。全く新しいビジネスモデルであり、私たちが世に革新を送り出す手法です。そしてそれらは、これからも私たちのコアブランドに受け継がれていきます。』と、 ペーター・クロンシュナーブル社長は電動化への未来を明示するコメントをした。

販売台数9年連続増、2018年は10年連続記録の達成となるか?

BMW iはクルマのサステナビリティだけを目的に作られたブランドではない。

事実、BMWのライプチィヒ工場では徹底した資源消費量削減に取り組み、水やエネルギーの消費量を従来より50~70%ほど削減し、工場内の敷地には風車が設置され、それにより生産用の全電力を再生可能エネルギーで補っているという。

また、骨格に使われる炭素繊維を生産するモーゼスレイク工場の電力も水力発電で補い、インテリアで使われるレザーのなめしに使われるオリーブ油まで有効活用している。

こうした、徹底したサステナビリティこそが「BMW i」そのものであり、これからの自動車社会に必要なことは言うまでもない。

2017年、9年連続で販売台数の過去最高記録をマークし続けてきたBMWジャパン。2018年春にMINI3ドア、5ドア、コンバーチブルを発表予定するほか、BMW X2、新型i8、i8ロードスターの発表も控えている。

2018年、さらに充実したカー・ラインナップを提供する予定のビー・エム・ダブリュー株式会社は、また輸入車販売台数の連続トップ、そして10年連続のプラス記録も獲得するだろうか? オートックワン編集部としても、一年後が非常に楽しみである。

[Photo&レポート:オートックワン編集部]

BMW 新型i3の詳細スペック

BMW i3

・全長:4,020mm

・全幅:1,775mm

・全高:1,550mm

・ホイールベース:2,570mm

・車両重量:1.3000kg

・車両総重量:1.520kg

・1充電走行距離:390km(JC08モード)

・最高出力:170PS/5,200rpm

・最大トルク:250Nm/100-4,800rpm

・消費税込み価格:5,380,000円~

BMW i3 レンジ・エクステンダー装備車

・全長:4,020mm

・全幅:1,775mm

・全高:1,550mm

・ホイールベース:2,570mm

・車両重量:1.420kg

・車両総重量:1.640kg

・エンジン種類:直列2気筒DOHC

・ハイブリッド燃料消費率:24,7km/L(JC08モード)

・最高出力:170PS/5,200rpm

・最大トルク:250Nm/100-4,800rpm

・消費税込み価格:5,870,000円~

BMW i3の関連リンク

新型は一充電で東京から大阪まで走行可能!BMW 新型「i3」が10月より発売開始

【試乗】BMW i3/i8 ~岡崎五朗のクルマでいきたい(ahead)

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【女医】BMW i3/安枝瞳の新型車診察しちゃうぞ!

BMW/i3
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新車価格:
560万円668.1万円
中古価格:
83.9万円384.1万円

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筆者松田 タクヤ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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