高速ツアーバス(コクーン/ビジネス)
- 筆者:
- カメラマン:佐藤靖彦
長距離も何のその!!お客さんを目的地まで運ぶ「高速ツアーバス」
これまでの「はたらくクルマ」では主に作業車を中心に掲載してきましたが、今回は私たちにとっても身近な「バス」の登場です!!
ご存知の通りバスとは、車内に多くの座席を備え大量の旅客輸送を目的とするクルマで、公共交通機関として日々活躍しています。中でも、路線や運行時刻を定めて運行するバスを路線バスと呼び、特に運行の半分以上において高速道路を通行し遠方の場所まで乗客を運ぶものを「高速バス」と言います。
今回は、東京・名古屋・大阪・広島・福岡・仙台など6大都市を中心に、全国110都市を結ぶ「高速ツアーバス」を展開する、WILLER EXPRESS(ウィラートラベル株式会社)協力のもと、その高速ツアーバスの“お仕事”に迫ってみました。
写真に映っているピンクで可愛いらしい高速ツアーバスは、日野自動車の大型バス「セレガ ハイデッカ(HD)」がベース。約12mのこの長ぁ~いボディにはたくさんの客席が収まっているのですが、高速ツアーバスはただ人だけがたくさん乗れれば良いというワケではなく、長距離移動する乗客の大きな荷物をたくさん積むラゲッジスペースも確保しなければなりません。そのためにはエンジンや燃料タンク、エアコンのインバーターなどを効率的に配置する必要があります。このセレガ ハイデッカ(HD)は、それらの要素がうまくバランスされた好パッケージで、「高速ツアーバスとしての役割」をしっかりと果たしています。そう、ただ四角いだけじゃないんです。
また、この他にもセレガ ハイデッカ(HD)にはハイブリッド仕様がありますが、エンジンの違いやPCU(パワー・コントロール・ユニット)の搭載有無などはさておき、外観上の違いはほとんどありません。
「高速ツアーバス」の最先端!!移動空間は快適そのもの
何度も言うように、高速ツアーバスは乗客を遠くに運ぶのが仕事で、時には800kmを超える距離を10時間近くかけて移動することも。そこで重要となるのは、乗客が移動時間を過ごす車内空間です。
WILLER EXPRESSでは、その移動時間や車内空間を快適かつ有意義なものとすべく、なんと計12種類のシートタイプを用意。写真でも紹介しているように、シェルで包まれたプライベート空間の中で映画・音楽・ゲームが楽しめる「COCOON(コクーン)」や、同社オリジナルの“ゆりかご式リクライニング”で仕事の疲れを癒す「BUSINESS CLASS(ビジネスクラス)」などなど、乗客の細かなニーズに対応したシートコーディネートが特徴です。
なるほど、「たまたま乗り合わせた隣の人と、狭いシートでひじ掛けの奪い合い!!」「安かろう悪かろうで、ひたすら我慢!!」、なーんていうのはもう昔の話……。
「ノンストレスで、快適な地上の旅」というのが、“今どき高速ツアーバス”のトレンドなんですね。
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