「私をボルボでスキーに連れてって!」XC60は冬のレジャーにも最適なオールラウンドSUVだ!(1/2)

手ぶらでスキーもいいけれど、クルマでスキーならば自由に時間を使える!

2017年12月、JR東日本発足30周年と原田知世さん主演の映画『私をスキーに連れてって』公開30周年を記念した特別企画「JR SKISKIキャンペーン」展開にグッときたアラフォー以上のスキー世代の方は多いだろう。キャッチコピーは映画のタイトルをもじって「私を新幹線でスキーに連れてって」だそうだ。

確かに、板やブーツはもちろん、ウエアーもスキー場でレンタルする「手ぶらでスキー」ならそれもアリだと思うのだが、やはり何か物足りないと感じてしまうのが、筆者を含めた「クルマでスキー」世代だ。

明け方に到着するように前の日の晩に出発、朝から一日スキーを楽しんだら、帰りは近隣の温泉に立ち寄りおいしいモノを食べて疲れを癒して帰る。スキーだけでなく前後の行程を含めてイベントではないだろうか? クルマ好きの面々であれば、こんな時は積極的に運転を買って出て、助手席のあの子に「●●君って、運転上手なんだね……」などと言われてニヤッとした経験もあるだろう(笑)。

そこで今回は「クルマでスキー」を実践してきた。相棒は2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたボルボのクロスオーバーSUV「XC60」。ボルボと言えばスバルと並んで雪道との親和性の高いブランドの一つである。雪深い北欧スウェーデンで鍛えられた数々の性能は、日本の雪の中でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか? 

ただ、一つだけ残念なのは、ドライバーの筆者に加え、編集長に就任したばかりの編集部T、そしてWカメラマンと「男3人」の旅であることだ(笑)。そして、スキーをするのは私だけ……と言う状況。編集部Tは一体何をしに来たのだろう。

ちなみに筆者は若かりし頃は長いスキーを使っていたが、最近は100cm前後のショートスキーを愛用している。そのため、ルーフに搭載せずラゲッジに詰めるが、XC60なら横置きでもOK。スキーウェア/スキーブーツなど嵩張る備品に加えて、Wカメラマンの撮影機材も全く問題なく飲み込む。

目的地は編集部Tの「スキー場と言えば長野県の志賀高原でしょ?」と言うが、これにはどうやら別の目的があるみたい!?

>>雪上を激走!ボルボXC60の走破性を写真でチェック【画像83枚】

”適度にしなやか”な乗り味のXC60は、スタッドレスでの長距離走行も快適にこなす!

高速道路で一路信州へ。高速道路上には雪はない。当然、スタッドレスタイヤを履いているが、急な操作さえしなければノーマルタイヤとそれほど乗り味に差はない。昨今、クロスオーバーSUVは「乗用車の走り」にこだわりスポーティな方向に行きがちだが、XC60は上級のXC90よりはメリハリよく動くものの、心地よいダルさを備えながらも芯があり滑らかなステア系、剛性感が高いボディ、しなやかに路面を捉えるシットリとした足の動きなど、ボルボ独自の“ゆとり”がある。

一般道に降り、志賀高原への山坂道を登るにつれて徐々に積雪量が増えていく。254ps/350Nmを発揮する2リッターガソリンターボエンジンだが、数値以上に感じる実用トルクの太さも相まってシフトダウンが少なめなのと、ターボラグを感じない滑らかなフィーリングも相まって、滑りやすい路面でもアクセルコントロールが楽。雪道でも非常に乗りやすい。

オフロードモードはあるが、ノーマルモードのままでもあらゆる路面を安心して走れる

かつて、FRの四角いボルボ時代は「雪道は後輪駆動で十分、AWDは必要ない!!」と主張していたボルボだが、今では積極的にAWDを採用。システムは同じスウェーデンのハルデックス・トラクション性の電子制御多版クラッチを用いたカップリングを採用する。

前輪が滑ったら後輪に駆動力を配分するいわゆる「オンデマンド式」だが、ボルボのそれは様々なセンサーから理想的な駆動方式を計算して、前後輪にトルクを配分する「アクティブ・オンデマンド式」。ESCとの協調制御も行なわれ、車両の安定状態を保ちながら運転者の意図するコーナリングになるように前後駆動力の適切なトルク配分をリアルタイムで行なうため、とにかく安定している。ちなみにESCは介入が減るスポーツモードはあるが、完全OFFにはできない。なので、撮影映え(!?)するような派手なアクションに持ち込むのはやや難しい……。

ちなみにXC60には複数のドライブモードが用意されるが、オフロードモードをセレクトするとエアサス車は車高が40mmアップ。ステアリングが軽く、常時全輪駆動、ヒルディセントコントロール連動低速機能が機動。見た目はエレガントで「オフロードは……」と言うイメージに感じるが、いざと言う時は本気を出すタイプのようだ(笑)。ただ、よほど無茶をしない限りはノーマルモードで全て事足りてしまうはずだ。

ボルボ/XC60
ボルボ XC60カタログを見る
新車価格:
739万円1,039万円
中古価格:
50.5万円850万円
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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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