新型プリウスで最も買い得なグレードは?3月決算フェアで安く買えるのか!?(3/4)

新型プリウスで最も買い得なグレードは?3月決算フェアで安く買えるのか!?
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【グレード選び】上級グレード「A」は必要性を良く考えてから選びたい

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上級グレードの「A」は、Toyota SafetySense P、ブラインドスポットモニター、LEDフロントフォグランプ(「S」には2万1,600円でオプション設定)、スーパーUVカットガラスなどが加わり、フロントコンソールトレイがブラックからホワイトに変わる。

「A」の価格は277万7,563円で、Sに比べると29万8,472円高い。加わる装備の換算額は25万5,000円相当だから4万円ほど割高だ。これは駆動用電池がSのニッケル水素に対してAではリチウムイオンに変わる対価と考えれば良いと思う。とはいえJC08モード燃費は「37.2km/L」で変更はない。

なので本当に「A」にグレードアップする必要があるのか、良く考えて選択したい。「A」の決め手は、「S」では選べないブラインドスポットモニターなどの付加的な安全装備だ。またホワイトのフロントコンソールトレイは、ブラック内装と組み合わせるとコントラストが非常に強いので、「A」を選ぶ時は内装色をグレーにすることも検討したい。

「A」と同じ価格帯には、ハイブリッド車であればスバル XVハイブリッド4WD・2.0iアイサイト(267万8,400円)、ホンダ CR-Z・α(270万円)などが用意される。

ハイブリッド以外の注目車種には、クリーンディーゼルターボを搭載したマツダ CX-3・4WD・XDツーリング(281万8,800円)、先に述べたミニバンでは日産 セレナ ハイウェイスターVセレクション+セーフティII(279万9,360円)、ホンダ ステップワゴン スパーダ(272万5,000円)など、エアロパーツを装着したグレードが該当する。

つまり270~280万円前後にはミドルサイズカーの上級、あるいは個性派モデルが多く、プリウス「A」にも同じことが当てはまる。

また輸入車としてフォルクスワーゲン ゴルフ TSIトレンドライン(266万円)、ミニ 3ドアクーパー(266万円)なども入ってくる。

【グレード選び】本革シートの最上級グレード「Aプレミアム」は300万円を超える価格に

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最上級の「Aプレミアム」は、本革シートの装着が特徴で、運転席の電動調節機能、「A」以下には4万3200円でオプション設定されるAC100・1500Wの電源コンセントなどが標準装着される。

「Aプレミアム」の価格は310万7455円で、Aに比べて32万9892円高い。本革シートと装備の追加を考えれば妥当だが、この価格帯になると選べる車種もかなり広がる。

トヨタ エスクァイアハイブリッド Xi(304万3,543円)、日産 エクストレイルハイブリッド 4WD・20Xエマージェンシーブレーキパッケージ(306万5,040円)など、趣味性の強いミドルサイズのハイブリッドにも手が届く。

このほか過給器を備えたSUVが充実するのもこの価格帯の特徴で、クリーンディーゼルターボのマツダ CX-5・4WD・XDプロアクティブ(316万4,400円)、ガソリンターボならスバル フォレスター4WD・2.0XTアイサイト(312万8,760円)も用意される。スポーツカーではトヨタ 86GTリミテッド(309万763円)などもあり、趣味性の強いクルマが手に入る。

なお「Aプレミアム」の場合、ツーリングセレクションは「A」以下のグレードよりも割高だ。「A」以下のグレードではツーリングセレクションを選ぶとシート生地がファブリックから合成皮革に変わるが、「A」と「Aツーリングセレクション」は両グレードともに本革が備わる。

なので変更されるのは、タイヤサイズ、足まわりのセッティング、リアバンパーの形状程度だが、価格は319万9,745円だから、9万2,290円の上乗せになってしまう。本来ならば5万円程度のセットオプションだろう。

このように見てくると、結局のところ「S」あるいは「Sツーリングセレクション」が買い得だ。タイヤと足まわりが異なるので、この2グレードの試乗車を乗り比べて結論を出すのが良いだろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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