日本版コンシューマレポート-スバル ルクラ ユーザー試乗レビュー-(6/7)
- 筆者: 桃田 健史
ルクラのユーザー評価・レビュー/総合評価
「庶民が自家用車を持つ夢が叶った、スバル360」
「雪国の生活を支えた、レオーネ」
「WRC世界ラリー選手権の晴れ舞台を飾った、STI」。
スバルこと富士重工は、これまで様々な社歴を積んできた。大きな視点で見ると、事業では日産、米GM、そして現在のトヨタと、技術(一部に資本)提携関係が変化してきた。
そうした流れのなかで、日本のユーザーは「スバル」というブランドに特別な思いを巡らせるようになった。文章や口頭で説明しきれないような、「スバルらしさへの憧れ」「スバルを応援したくなる気持ち」。
そんな不思議なイメージのなかで、スバルは存在している。
冒頭にご案内したように、現時点で「ステラ」の販売実績が「ルクラ」を大きく凌いでいる。この現象について、スバル本社関係者はこう漏らす。
「不思議ですよね。どうしてでしょうかねぇ・・・、やっぱりこれがスバルなんでしょうか。スバル独自開発の最後の軽自動車、ステラを買っておきたい、そんなお客さんが多い。そういうことなんでしょうかねぇ・・・」。
事業性を重視して決断された、トヨタグループからのスバルへの軽自動車OEM。
こうした時代変遷を今後、スバルユーザーが、そして「スバルの軽を買おうかな?」と考えている新規ユーザー候補生が、どう捉えていくのか。
まあ、誰も時代の流れを予測できるはずはない。
ただ、現時点で分かっていることが、ひとつだけある。それは、以下のグラフにあるように、「スバル好き」が「スバルの軽」を買う傾向が強い、ということだ。
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