カーオーディオ革命勃発!? トヨタは全ての人のニーズに応える超マメな会社だった!

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国内外問わず、流行になりつつあるディスプレイオーディオ。これまでのカーオーディオとは違い、スマホと連携することでナビや音楽といった、既存のコンテンツを楽しめる機能だが、そこには不満の声も多々あるという。今回はディスプレイオーディオにフォーカスして、さすがはトヨタ! という事例をご紹介する。

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  1. スマホがなけりゃ“ほぼ”何も使えない!
  2. トヨタの新型車は全車標準に! アンチには受け皿を
  3. 日本はまだ発展途上! 今や北米では当たり前の機能とは

スマホがなけりゃ“ほぼ”何も使えない!

先にも述べたが、簡単にディスプレイオーディオの内容をおさらい。

これまでカーナビといえばSDカードやHDDなどの記録媒体に地図情報を記録していたが、ディスプレイオーディオにそれはなし。スマホと接続し、グーグルマップやヤフーカーナビといったお馴染みのアプリをクルマのモニターに映し出すという代物だ。

異なるのはオーディオ機能も同じで、CDやDVDといった物理ディスクを挿入することも不可能。メーカーや車種にもよるが、もともと付いている機能はAM/FAラジオやテレビくらいで、他は全てスマホ頼みというイメージだ。

筆者が記憶している限りでは、国産でもっとも早くディスプレイオーディオを採用したのは2012年にデビューしたホンダ N-ONEだ。デザインも綺麗に纏まっていたのだが、販売面では苦戦し、のちにカタログ落ち。ついでスズキ 初代ハスラーやスペーシアにも設定されたのだが、これもまた……。

当時は今ほどスマホ普及率も高くない上、AppleCarPlayやAndroid Autoなどのサービスも開始していない時期というのも理由だが、やはりCDを聞きたいという意見も多かったとか。いずれにしても時期尚早だったのだ。

ちなみにiPhoneであればAppleCarPlayを、AndroidであればAndroid Autoを使用することになるのだが、それぞれ電話やSMS、さらにはLINEのメッセージ確認などを行うことができる。ナビはグーグルマップやヤフーカーナビといったおなじみのアプリが使えるのが最大のウリである。

トヨタの新型車は全車標準に! アンチには受け皿を

ところが、だ。2019年に登場したカローラシリーズはディスプレイオーディオを全車標準としたのだ。若返りを図っているカローラだが、依然としてオーナーの平均年齢は60歳代とかなりの高齢化が進んでいるだけに、かなり思い切った判断でもあった。

その後に登場した新型ヤリスやハリアーを筆頭に、既存モデルもディスプレイオーディオを装着できるようになるなど、全社一丸となって採用を推し進めているのだ。

本題はここからで、依然として車内でCDやDVDといった既存のコンテンツを楽しみたい! という声が数多くディーラーに届いたという。そこで、トヨタはオプションでCD/DVDプレイヤーを新たに追加。

これを聞くと普通じゃん! と思うだろうが、例えばホンダ アコードや来年登場予定の日産 アリアといったクルマはスマホ連携が基本で、現在も未来もCDプレイヤーを設定する予定はないという。そう、トヨタはユーザーの意見をしっかり製品に落とし込んでいるというワケだ。

もちろんトヨタの場合、会社規模が大きいために柔軟な対応ができるという側面もあるが、他メーカーにも豊富な選択肢を用意してもらいたいと思う。

日本はまだ発展途上! 今や北米では当たり前の機能とは

あと一ついうならば、北米市場などではNetflixやYouTubeといった動画配信サービスを車内で楽しめるクルマを数多く出てきている。もちろん運転中は視聴できないが、例えばEVであれば充電中に動画を……といったイメージだ。その筆頭はテスラの各モデルなのだが、日本仕様は対応していない。

パイオニアのサイバーナビはユーチューブを画面に映し出すことが可能となっているが、クルマにあらかじめその機能がある車種は依然として0なのだ。せっかく大画面モニターを搭載している車種が増えてきているのだから、新時代の楽しみ方を提案してほしいもの。これだけ動画配信サービスが流行しているため、日本でもニーズはあると思うのだが。

かつてソニーが出したウォークマンなど世界をアッと驚かせたように、新たなチャレンジを日本の自動車メーカーにもしてもらいたい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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筆者MOTA編集部 木村 剛大

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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