スバル 新型WRX S4は北米仕様と異なる見た目に!? そしてスバリスト待望の新型WRX STIは一体どうなる!?

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2021年9月10日に北米でスバル 新型WRXが発表された。搭載されるエンジンやボディサイズなども明らかとなっており、デザインでいえば先代同様にレヴォーグのセダン版というイメージだ。そして日本仕様の詳細は未だ発表されておらず、一体どんな仕上がりになるのか予想してみた。そしてスバリスト最大の関心事である新型WRX STIの存在も占っていこう!

目次[開く][閉じる]
  1. 先代WRXの日本仕様はS4とSTIの2本立て! とくにWRX S4はアイサイトも搭載するスポーツセダンだった
  2. 新型WRXはレヴォーグにも追加予定の2.4リッターターボエンジンを搭載
  3. 日本発売の新型WRXは北米仕様とは異なる見た目に!?
  4. 新型WRX S4は完成度バツグン! だが“クルマとしての楽しさ”も担保されるのかが疑問
  5. 新型WRX STIは存在しない可能性も! 存在意義に疑問が残る

先代WRXの日本仕様はS4とSTIの2本立て! とくにWRX S4はアイサイトも搭載するスポーツセダンだった

本題に入る前に2014年登場に登場した先代モデルを振り返ってみよう。日本仕様はスバル WRX S4とWRX STという名称でラインアップされていた。

プラットホームはスバルでは今見ると旧世代になるSIシャーシを使うなど、先代レヴォーグのスポーツセダン版的存在だった。

2台の棲み分けは、WRX S4が「新世代のFA20型2リッターターボ+CVTに、アイサイトも装備される間口の広いスポーツセダン」。対してWRX STIは従来通りの「ラリーなどのモータースポーツ参戦ベース車にもなることもあり、実績あるEJ20型2リッターターボ+DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)付4WDの6速MTを搭載する武闘派スポーツセダン」となっていた。

先代モデルでは特にWRX S4が絶妙なポジションだったことも含め商品力が高く、日本では成功を収めた。

>>スバル 新型WRX S4はアイサイトX搭載、新型WRX STIは待望のアイサイト採用へ! 日本発売は2022年度内か!?

新型WRXはレヴォーグにも追加予定の2.4リッターターボエンジンを搭載

クルマ自体は兄弟車となる現行レヴォーグ同様、スバル新世代となるSGP(スバルグローバルプラットホーム)にフルインナーフレームボディという強い土台に、最新アイサイトを搭載。

そして、グレードによってはダンパーの切替えも含むドライブモードセレクトや、質の高い操舵フィールの実現に貢献するデュアルピニオンパワーステアリングを採用する。

パワートレーンは現行レヴォーグへの搭載も確実視されているFA24型2.4リッターターボ(275馬力&35.7kgm)に、パドル操作時やドライブモードによってはシフトスピードが早くなったCVT(ミッションオイルクーラーも装備)と、オーソドックスな4WDシステム+6速MTを組み合わせる。なお、インテリアはほぼ現行レヴォーグを踏襲する。

日本発売の新型WRXは北米仕様とは異なる見た目に!?

スバル 新型WRX S4に関してはアメリカ仕様に付くクロスオーバー的な黒いオーバーフェンダーが設定されない可能性もある。登場時に6速MTがある可能性は非常に低いとしても、それ以外はほぼアメリカ仕様と変わらないだろう。

新型WRX S4も現行レヴォーグ同様に車体の基本性能の向上を基盤に、きっと完成度の高いクルマに仕上がっているに違いない。

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新型WRX S4は完成度バツグン! だが“クルマとしての楽しさ”も担保されるのかが疑問

ただ、ここからは“クルマをスペックだけで見るのは大間違い”というのを承知で書くと、「新型WRX S4は先代モデルより楽しいクルマに仕上がっているのだろうか?」という疑問は残る。

というのは、先代WRX S4の2リッターターボは300馬力&40.8kgmというスペックで、実用域のトルクも十二分に太かった。

そのため運転しやすく、アクセルを踏めばパンチのある加速を楽しめた。それでいて巡行中の燃費も良好と、先代S4の商品力の高さにはエンジンも大きく貢献していた。

それに対し新型WRX S4のエンジンスペックは、日本仕様はハイオクガソリン仕様とするなどで、先代並みに。排気量アップによるトルクの太さで速さが増している可能性は十分ある。

しかし、新型WRX S4が趣味性を求められるスポーツセダンという点を考えると、ターボ車らしいパンチや、タイムに代表される速さとは別の「加速感などはどうなんだろう?」という懸念もある。

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新型WRX STIは存在しない可能性も! 存在意義に疑問が残る

また、新型WRX S4の登場後には新型WRX STIに対する期待が生まれるのも当然だ。だが、新型WRX STIが出るという宣言などは、今のところないと思う。

もし、新型WRX STIが出るなら大歓迎である。350馬力程度の2.4リッターターボ+DCCD付4WDの6速MTといった今までの路線でもいい。ただ、もしそういったスペックだと、最近はベンツのAMG A45が2リッターで400馬力を超えているのを見ると、ちょっと弱い感じは否めない。

2.4リッターターボとなるとモータースポーツはどうなる!?

さらに、そもそもWRXはかつてのR32型スカイラインGT-Rや現代ならGRヤリスの1.6リッターターボ+4WDのようにモータースポーツ参戦のために、ランサーエボリューションとともに2リッターターボ4WDというパワートレーンを積んでいたモデルである。

それが新型WRX STIが2.4リッターターボ4WDだとすると、モータースポーツで参戦できるクラスなどが微妙なこともあり、「WRX STIが何のためのクルマなのか?」という存在意義が見えにくくなるかもしれない。

といったことを考えていると、もしかすると新型WRX STIはなく、「日本仕様に新型WRX S4の6速MTが追加されれば御の字」という将来もあるかもしれない。

今回は勝手なことばかり書いたが、次期WRXがそんな懸念を吹き飛ばすクルマになってくれることを期待したい。

【筆者:永田 恵一】

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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