プジョーが仕掛けるSUV攻勢、フルモデルチェンジで生まれ変わった新型<3008>が2017年日本へやってくる[海外試乗](2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
フランス車も変わった・・・全グレードで6速ATトランスミッション選択可能
搭載エンジンはガソリンが1.2リッター直列3気筒ターボと1.6リッター4気筒ターボ、ディーゼルはいずれも<ブルーHDi>と呼ばれる直列4気筒ターボの1.6リッターと2リッターだ。
特筆すべきは全エンジンに6速ATが用意されたこと。ガソリン1.6リッターターボは逆にMTがない。ひと昔前のフランス車と比べると、かなりグローバル志向になった。
1.6リッターガソリンターボでもまったく問題はないが、2リッターディーゼルはもっと力強い
新型3008の海外試乗会では、現時点で用意される4つのエンジンすべてを試すことができたけれど、ここでは来年の日本導入が期待できる1.6リッターガソリンターボの”アリュール”と、2リッターディーゼルターボ”GT”の印象をお伝えしていきたい。
加速はガソリン1.6リッターターボでも問題なし。滑らかな回転マナーが心地良い。
クープフランシュと呼ばれる2トーンカラーをまとったGTはやはり力強く、100km/hはたった1300rpmぐらいでこなす余裕を併せ持つ。
アダプティブクルーズコントロールはステアリングのボタン操作で、制限速度に設定することも可能。日本より速度取り締りの厳しいイタリアの道を安心して走れた。追従のマナーも的確でストレスは感じなかった。
乗って出掛けてみたいと想起させる”なにか”をいっぱい積み込んだクルマ
ホイール/タイヤはアリュールが18、GTが19インチとかなり大径だったが、新世代プラットフォームは余裕で履きこなしていた。段差や継ぎ目をしなやかにいなす猫足はこの最新SUVでも健在だ。
ハンドリングに腰高感はなく、アリュールでは軽快な身のこなしも堪能できた。
オフロード走行用のモードセレクター、グリップコントロールはインストラクターのドライブで体験。ぬかるんだ坂道を安定して走破した。4WDを設定しないのは重量増加で環境性能が悪化するからとのことだが、たしかにこのデバイスがあれば多少の悪路なら問題ないだろう。
それを含めて、新型3008はデザインからテクノロジーまで、このクルマに乗って出掛けたいと思わせる仕立てと仕掛けにあふれていた。さすがバカンスの国生まれ、遊びのシーンが思い浮かんでくるSUVだった。
[レポート:森口将之/Photo:プジョー・シトロエン・ジャポン]
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