ダイハツ、東京モーターショー出展車を初公開~次期「コペン」を想わせる2シータースポーツも登場~
ダイハツ D-X(ディークロス)[参考出品車]
ダイハツは11月9日、東京モーターショー2011の出展概要を発表した。テーマは「ビッグ アンサー フロム スモール」。参考出品はショーモデル3車種と、話題の低燃費軽自動車「ミラ・イース」に特別塗装を施したモデルの計4車種4台だ。
「ダイハツ D-X(ディークロス)」は、次期「コペン」を想起させるような軽オープンスポーツカー。660cc「e:Sテクノロジー」2気筒DOHCターボエンジンを搭載する。ダイハツでは過去のモーターショーにおいても、次期コペンかとウワサされた小型オープンモデルを出展してきたが、今回のD-Xも次期コペンを想起しつつ、中でも「走る楽しさ」に特化し作られたモデルとなっている。
スポーツカーでありながら、SUV風クロスオーバーテイストが感じられるスタイリングは実に個性的。車体は樹脂製で、写真のほかにも様々なバリエーションが楽しめるという。なお赤と黒のコンビカラーは走りの情熱と躍動感を表現している。
【ダイハツ D-X(ディークロス)】概要
全長x全幅x全高:3395x1475x1275mm/ホイールベース:2230mm/エンジン:660cc 2気筒 DOHCターボエンジン/タイヤサイズ:165/50R17
ダイハツ PICO(ピコ)[参考出品車]
こちらは、近距離移動に特化したEV(電気自動車)のダイハツの参考出品車「PICO(ピコ)」。高齢者や、公共交通手段を持たない地方ユーザー、あるいは宅配業者といった日常的なチョイ乗り需要を念頭に、軽自動車よりさらにワンサイズ小さく設計された。
搭載モーターの最高出力は9kWで、航続可能距離は50km。細い車幅ながら、縦2名のタンデム乗車とすることでパッケージングを成立させ、狭く小さな場所での使用を可能としている。
またレーダー式センサーを装着しディスプレイ表示などでドライバーをサポートすることで、クルマと人との混合交通に対応した。
【ダイハツ PICO(ピコ)】概要
全長x全幅x全高:2400x1000x1530mm/ホイールベース:1815mm/車両重量:400kg/モーター最高出力:9kW/タイヤサイズ:135/80 R12/航続距離:50km(200V・2時間で充電完了)/レーダーレーザー視認角度:90度・左右45度ずつ(前後とも・平面水平)
ダイハツ FC 商 CASE(エフシーショーケース)[参考出品車]
前回の2009年東京モーターショーでは1/8車体の燃料電池(FC)車を参考出品していたダイハツ。今回の東京モーターショー会場には実際の1/1モデルを投入してきた。それが「FC 商 CASE(エフシーショーケース)」。ダイハツオリジナル技術の「貴金属フリー液体燃料電池」を搭載した次世代型燃料電池車だ。
大きな特長として、一般的な水素ではなく、液体燃料を使用する点で他社のFC車とは大きく異なる。エネルギー密度も高く、FCスタックも小型出来るため軽自動車への搭載にも向いている優れモノだ。航続可能距離も500kmとかなり長い。実用化にはまだ課題が多いとのことだが、現在25の提携先とダイハツの間で技術研究を行っている状態だという。
このほか、レアメタルを使用しない低コストな燃料電池スタックを使用するなど、その名の通り、FC車技術のショーケースとなっている。これら燃料電池のシステムは全て床下に収納される。モーターはリアに置かれ後輪を駆動する。シートやハンドルを格納させることもでき、フラットな床と併せて多目的に車両の空間を創出出来る工夫もされた。
【ダイハツ FC 商 CASE(エフシーショーケース)】概要
全長x全幅x全高:3395x1475x1900mm/ホイールベース:2450mm/タイヤサイズ:165/55R15/航続距離:500km/FCスタック・サイズ(長さx幅x高さ):836x182x352mm/FCスタック・セル数:240セル(35kW)
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