GM「シボレー・ボルト」が中国に到着

シボレー ボルト

GMは8月31日、実走行が可能な「シボレー・ボルト」の初の中国到着を祝った。中国は、北米以外で「ボルト」が投入される最初の市場の1つである。GMの画期的な航続距離延長型電気自動車「シボレー・ボルト」は、来年、中国での販売開始が予定されている。

GMチャイナグループの社長兼常務取締役ケビン・ウェイルは、「GMは業界をリードする我が社のテクノロジーを中国にもたらすことに長期的な献身を注いでいる。これにより、個人の移動手段への需要の高まりが生んだ交通課題に、我々はベストな移動ソリューションを供給できるようになってきている。GMのリーダーシップのもと、電気自動車の開発は全く新しい産業を誕生させつつある」と述べている。

この日のセレモニーで、GMは、2台の「シボレー・ボルト」を、中国2010年上海万博のVIP送迎車として上海万博事務局に提供した。この「ボルト」は、特別ゲストを乗せて上海万博公園を送迎し、持続可能な都市交通手段に向けたGMのビジョンを披露する。

ウェイルは、「『ボルト』は妥協しない車だ。石油への依存を軽減し、排ガスを削減。トータルで約500kmを走行し、常に電気を原動力とする。『ボルト』は、最新のテクノロジーと卓越した革新性、そして他の電気自動車には無い“安心感”というものをユーザーに提供する」と話している。

「ボルト」は、様々な気候や走行条件下であっても、バッテリーの枯渇で動けなくなる心配の少ない唯一の電気自動車である。16キロワット時のリチウムイオン電池に蓄積された電力を用いて、最初の60kmまではガソリン・排ガスフリーで走行する。電池が少なくなると、ガソリンを原動力とする航続距離延長のためのエンジン/発電機がシームレスに作動し、満タンで、更に450kmを走行する。これにより、“走行距離に対する懸念”が払拭している。

「ボルト」は中国市場にて、オンスターの車内セーフティ、セキュリティ、コミュニケーションサービス付きで販売される。シボレーとオンスターは、自動車業界初の実際の利用が可能なスマートフォンアプリケーションシステムを開発した。このシステムによって、「ボルト」のオーナーは、スマートフォンまたは自宅のパソコンから、充電時間の設定、車両のスタート、走行距離の把握、ドアの開錠、その他多くのことを1日24時間/週7日間体制で行うことができる。この「シボレー・ボルト・オンスター」スマートフォンアプリは、他のどの電気自動車でも前例のない、双方向性やコントロール面における「ボルト」のオーナー体験をいっそう充実させるものである。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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