グッドイヤー 空飛ぶクルマのタイヤ「エアロ」を発表|ジュネーブショー2019

グッドイヤー 空飛ぶクルマのコンセプトタイヤを発表

グッドイヤーは2019年3月7日~同年3月17日まで開催されているジュネーブ国際モーターショー2019において、コンセプトタイヤ「AERO(エアロ)」を発表した。

「エアロ」は未来の空飛ぶ自動車を想定した設計で、地上を走行するためのタイヤとしても、空を飛ぶためのプロペラとしても機能する。

この「ツーインワンタイヤ」はあくまで概念上のデザインだが、非空気式構造やインテリジェントタイヤ機能などの技術は既に開発されており、実現可能性のあるコンセプトとなっている。

空飛ぶタイヤ「エアロ」 5つの特長

1:人工知能(AI)

タイヤのセンサーから受け取る情報と、車両間および車両とインフラ間で伝達される情報を組み合わせるAIプロセッサーを搭載することで、車両の飛行または運転モードへの切り替えを可能にする。また起こり得るタイヤ関連の問題を事前に察知し、解決する。

2:傾くローター

空中での使用を考慮し、多面的に設計された傾くローターを採用している。地上では路面への力の伝達や路面からの力の吸収を行い、飛翔時はタイヤが傾くことによって車両が持ち上がる揚力を与えるための動力伝達装置となる。

3:非空気式(エアレス)構造

「エアロ」のスポークは車両の重量を支え、タイヤが傾くことによって車両を持ち上げるための揚力を与えるファンブレードとしての機能を持つ。このエアレスタイヤは路上走行時の衝撃を和らげる柔軟性と、車両に揚力を与えるためのローターの高速回転を支える強度を併せ持つ非空気式構造を採用している。

4:磁気推進力

摩擦のない推進力を実現するため磁力を使用し、路上走行に必要な高い回転速度を実現するとともに、車輪が傾けられたときに車両を空中に持ち上げ、前方に推進する力を与える。

5:オプティカルセンシング技術

光ファイバーセンサーを使用することで路面状況、タイヤの磨耗、およびタイヤ自体の構造健全性をモニターする。

チーフテクノロジーオフィサー:クリス・ヘルセル氏のコメント

グッドイヤーは120年以上にわたって、輸送における変革と発見を推進してきたパイオニアたちとともに、革新と発明を徹底的に追及してきました。都市交通や渋滞による課題に直面しているモビリティ企業がその答えを空に求めている状況から、グッドイヤーの高度なタイヤ構造とそれを可能にする素材研究の対象が、従来の路上走行のためのタイヤ機能と空中での推進システム機能の両方を併せ持った車輪のイメージに繋がってきました。

グッドイヤーのコンセプトが、新しいモビリティエコシステム実現のためのタイヤと輸送技術に関する議論を引き起こすトリガーになればと思います。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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