量販車最速!ランボルギーニの新モデル“ペルフォルマンテ”がいよいよ登場!

アウトモビリ・ランボルギーニは、今年のジュネーブ・モーターショーにて最新モデル「ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ」“Lamborghini Huracan Performante”(以下、ウラカン・ペルフォルマンテ)を発表する。

同モデルは、最新の軽量化技術であるエアロ・ベクタリング機能付アクティブ・エアロダイナミクス、設定を改良したシャーシ、四輪駆動システムおよび進化したパワートレインのすべてを備えている。

2016年10月5日、ドイツ・ニュルブルクリンクのノルトシュライフェにおいて量産車としては史上最速のラップタイムとなる6:52:01を記録した。

アウトモビリ・ランボルギーニの社長兼CEOステファノ・ドメニカリは「本モデルは、完璧なパフォーマンスを発揮する車を目指してきたランボルギーニによる技術開発の結晶です。ランボルギーニのDNAや革新、そして業界を牽引するスーパースポーツカーづくりに必要な全てのアプローチが詰まっています。サーキットと公道の両方におけるパフォーマンスの素晴らしさは、これまでランボルギーニが開発してきたV10量産車の中でも最高峰と言えるでしょう。まさに“ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ”の名にふさわしい車です。」とコメントしている。

進化したウラカンの自然吸気エンジンは、これまでランボルギーニが開発した中で最もパワフルなV10エンジン。8,000rpmで640hp(470kW)、6,500rpmでトルク600Nmを発生。ディアブロ30周年記念モデルのエンジンをはじめとする過去のスペシャル・エディション用エンジンの伝統を受け継いだブロンズの新マニホールドが特徴となる。

新パワートレインには、ランボルギーニのモータースポーツ・プログラム用に開発された技術をを採用。吸気口および排気口におけるエンジンの流体力学と同様、V10エンジンのエアインテークシステムも最適化。ロス削減によりレスポンスの向上に成功した。一方、新チタン製バルブが、より高い位置へのバルブリフトを可能にし、エンジンの透過性およびパフォーマンスを高める。

また、エグゾーストシステムを再設計し、重量および後方にかかる圧力を削減。排気パイプをより高く、中央寄りに設置し、ハイパフォーマンス時のエンジン音にモーターレースをイメージさせる攻撃性を加えた。強力なエンジンは、最適化トルク曲線を発生し、1,000rpmで70%を超えるトルクを実現。向上したパフォーマンスに合わせて、ランボルギーニの7速デュアルクラッチトランスミッションにも最適化を施した。

乾燥重量は、わずか1,382kg、パワーウェイトレシオは2.16kg/hp。重量配分は、フロント43/リア57。0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/hは8.9秒。0-100km/hブレーキ制動距離は、31メートル。

ハイブリッドフレームをベースにしたボディには、アルミニウムとランボルギーニの革新素材「フォージドコンポジット」を広範囲に使用。レジンの母材に炭素を埋め込んだフォージドコンポジットにより、最適な剛性はそのままに、従来のカーボンファイバー・コンポジット素材では不可能とされた軽量構造の維持と複雑な幾何学形状の両方を実現することが可能となった。

また、フロントおよびリアスポイラー、エンジン・ボンネット、リアバンパー、エアロダイナミック・ディフューザーをはじめとする構造用部品にもフォージドコンポジットを使用し、車体の総重量を40kgも削減することに成功している。

イタリア語で「翼」を意味するエアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(以下、ALA)を採用。ランボルギーニがウラカン・ペルフォルマンテ専用に開発したアクティブ・エアロダイナミクス・システム(特許取得)は、高ダウンフォースや低抗力での走行の際、能動的に空力負荷を変化させる。

同システムは、デザイン、重量、パフォーマンスなどすべての面において車両と完全に一体化。フロント用ALAシステムの電動モーターを擁するのは、上部表面にアクティブフラップが付き、カーボンフォージドフレームを使用したフロントスポイラー。リアボンネットは、エアダクトの周りからリアウィング、そしてウィングパイロンを囲むように設計された。

また、ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ(以下、LPI)が、車両に搭載されたすべての電子装置をリアルタイムで管理。ALAシステムと連動しており、0.5秒足らずでALAシステムのフラップを起動し、あらゆる走行条件において最高の空力設定を整える。

ALAをオフにすると、フロントスポイラー内のアクティブフラップが閉じ、高速でのコーナリングおよびフルブレーキング時に必要な高ダウンフォースを発生させる。ALAをオンにすると、フロントの電動モーターによってフロントのフラップが開いてフロントスポイラーの空圧を削減するとともに、インナーチャンネルを通じて特殊形状の車体底部へと空気の流れを導く。この結果、劇的に抗力が減少し、加速およびトップスピードの最大化に最適な条件が整う。

リアボンネットの下には、エアダクト4本を設置。フード下の換気および排気冷却を行うために中央ダクト2本は常に開いた状態で、外部ダクト2本はリアウィングのインナーチャンネルに連結している。リアウィング・チャンネル内の空流は、電子作動式フラップ2つで制御。電子作動式システム全体の重量は、従来の油圧式システムに比べて80%も軽量になっている。

ALAをオフにするとリアフラップが閉じ、リアウィングが従来の固定式ウィングと同様の働きをする。また、最大垂直ダウンフォース(ウラカン・クーペ比750%増)を発生することにより、高速コーナリング時およびフルブレーキ時の安定性を高める。

一方、高スロットル時にはLPIがALAをオンにし、開いたフラップからリアウィングのインナーチャンネル内へと空気が流れ込み、ウィング下を通るように導く。この結果、抗力を削減するとともに、加速力およびトップスピード到達力が向上した。

さらに、リアウィングのインナーチャンネルは左右に分かれ、高速でのコーナリングに最適なエアロ・ベクタリングを行う。LPIは、曲がる方向に応じてALAの設定をスポイラーの左右いずれかに切り替え、インナーホイールのダウンフォースおよびトラクションを増加させることによってローリング時の荷重伝達に対抗する。また、同様にシャーシの推進力を最適化して操舵角を縮小させ、車両全体の動的安定性を向上させる。

ペルフォルマンテが掲げた開発目標である「パフォーマンス志向のレース仕様車」を反映し、サスペンション・システムにも改良を施した。スプリングおよびバーを改良した結果、ウラカン・クーペに比べて垂直剛性が10%、ロール剛性は15%アップ。アームブッシングの半径方向剛性と軸方向剛性が50%増加したことにより、車体の横方向制御も大幅に強化された。

フロントとリアに設置したダブルウィッシュボーン・システムには、パッシブ型ダンパー(オプションで磁気粘性サスペンションが付属)を装備。パッシブおよびアクティブサスペンション・システム共に、特にサーキット走行時のボディおよびホイール制御の向上を意図した設計となっている。

また、電動パワーステアリングを標準装備し、ギア比可変のランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)をオプションで付けることも可能。なお、ドライビングモード3種(ストラーダ、スポルト、コルサ)のいずれかを選択してもドライバーフィードバックを最大化し、高反応なステアリングが得られるよう、ウラカン・ペルフォルマンテの電動パワーステアリングおよびLDSを大幅に再調整している。サーキット走行を想定したハイパフォーマンスのコルサ・モードでは、ステアリングレシオの変動を大幅に抑え、レースのような感覚を楽しむことが出来る。

いかなる状況においても最大のトラクションが得られるよう調整を施した四輪駆動システムは、ALAシステムと連動しており、新「Pゼロコルサ」タイヤの良さを存分に活かした設定となっている。一方ESCも調整され、干渉を軽減することで、よりスムーズな介入を行える。

ウラカン・ペルフォルマンテでは、全システムの設定を自在にカスタマイズできるドライビングモードを採用している。今回、このドライビングモードの制御を担うランボルギーニANIMAシステムを改良し、ストラーダ、スポルト、コルサの各種モードに応じたドライビングの向上を図った。ストラーダでは、トラクションと安定性を最優先。スポルトは、後輪駆動寄りで、オーバーステア気味の挙動とドリフティングの手軽さが特徴。コルサでは、サーキットで最高の走りを実現するようにトップパフォーマンスとハンドリングを重視した。

ウラカン・ペルフォルマンテには、完全電子制御でリアにオートロック式リア・デファレンシャルを装備したランボルギーニ開発の四輪駆動ハルデックスの第5世代システムを搭載している。

ボディを支えるのは、専用設計のブロンズ20インチ・ナルヴィ・フォージド・リム。希望に応じて、セントラルロック付20インチ・ロジェ・フォージド・リムの用意も可能。ウラカン・ペルフォルマンテ専用に開発された「ピレリPゼロコルサ」タイヤは、サーキットでALAのオン/オフにかかわらず常に路面グリップを最適化できるよう設計されており、一般公道でも最適なパフォーマンスを発揮する。なお、お好みで公道走行認証を受けた高性能サーキット用タイヤ「ピレリ・トロフェオR」も選ぶことが出来る。

ウラカン・ペルフォルマンテの並外れた加速力とトップスピードに対応するのが、通気性に優れたクロスドリル加工カーボンセラミック・ディスクを採用し、スムーズで連続的なブレーキを可能にした高反応のブレーキングシステム。

真空ブレーキ・サーボ・ユニット付きの油圧デュアルサーキット・システムは、フロントに6ピストンのブレーキキャリパー、リアに4ピストンのブレーキキャリパーを装備している。また、「Pゼロコルサ」タイヤの採用によって、ABSのパフォーマンスおよびドライバーへのペダルフィードバックも劇的に向上した。

ランボルギーニウラカンペルフォルマンテの仕様

全長:4,506mm

全幅:1,924mm

全高:1,165mm

ホイールベース:2,620mm

最小回転半径:11.5m

乾燥重量:1,382kg

パワーウェイトレシオ:2.16kg/hp

重量配分:43%(フロント)・57%(リア)

最高速度:325km/h

0–100km/h加速:2.9秒

0–200km/h加速:8.9秒

ブレーキ(100-0km/h):31メートル

エンジンタイプ:90°V型10気筒、IDS+MPIデュアルインジェクション

排気量:5204cm3

バルブ制御:連続可変制御式の吸気・排気用バルブカムシャフト

コンプレッションレシオ:12.7:1

最高出力:470kW/640hp/8,000rpm

最大トルク:600Nm/6,500rpm

トランスミッション:LDF7速デュアルクラッチトランスミッション

シャーシ:アルミニウム+カーボンファイバー製ハイブリッドシャーシ

ボディーシェル:アルミニウム+コンポジット製アウタースキン

サスペンション:アルミニウム製ダブルウィッシュボーン・サスペンション

スプリングおよびダンパー:スチールスプリングおよび油圧ダンパー、オプションとして磁気粘性ダンパー

ステアリング:電動パワーステアリング(EPS)・ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)(可変レシオ、オプション装備)

ブレーキ:バキューム・ブレーキ・サーボ・ユニット付きデュアル油圧回路(フロントにアルミニウム製6ピストン・キャリパー、リアにアルミニウム製4ピストン・キャリパー)

ブレーキ・ディスク:カーボンセラミック製クロスドリル・ベンチレーテッド・ディスク、380x38mm(フロント)、356x32mm(リア)

タイヤ(標準):ピレリPゼロコルサ245/30R20(フロント)–305/30R20(リア)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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