メルセデス・ベンツ E250CGI 500km実燃費レビュー【vol.5 400-500km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
まず最初に感じたのは、シートの素晴らしさだ。E250CGIは、前席のシートも完璧に近く、ここまで走って何の不具合も出ずに、快適に掛け続けることができたが、後席も同様に快適だ。
背もたれがキチンと上半身を支え、座面も身体が沈み込むことなく尻と太腿をホールドしてくれる。最初は硬めに感じて、身体がシートの上を転げてしまうのではないかと危惧したが、走り出してそれが杞憂に終わった。クルマが動きだし、身体がシートに押し付けられると、その分わずかに身体がシートに喰い込むのだ。
それで転げることなく、保持される。座面の柔らかさも絶妙で、硬過ぎず、柔らか過ぎない。つねに正しい姿勢を取らされる。それは決して窮屈なことではない。膝の前の空間、ドアと窓ガラスとの空間、頭上空間なども十分以上確保されている。
後席の空間設計が適切なので、これならば様々なシチュエーションに対応できるだろう。寛ぎたい時、休みたい時、仕事をしたい時など、いつでも快適に過ごせるだろう。後席乗員に求められる機能は十二分に用意されている。
「家族でこのクルマに乗るのは、贅沢そのものですね」奥さんと小さな子供を育てている編集のYさんにとって、E250CGIの素晴らしさは理解できても、自分の所有するクルマとしてはイメージしにくそうだ。
「ある程度子供が大きなった家族や、頻繁に長距離移動する家族にピッタリなんでしょうね」もちろん、独身者が乗ってもE250CGIの実力と魅力に変わることはないのだが、この後席を遊ばせておくのはちょっともったいない。
この記事にコメントする