学生カーソムリエ達の新鮮な視点に“本気”で感動!ジュネーブショー2014 現地レポート/今井優杏(1/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
選ばれた3名の優秀な“学生カーソムリエ”と巡る、初ジュネーブモーターショー!
東京モーターショー同等の小規模な会場で開催されながら、例年ワールドプレミアと呼ばれる世界初公開モデルを多く発表することで知られる“ジュネーブモーターショー”は、自動車ギョーカイ内でも『ここだけは抑えておきたいモーターショー』として人気が高い。
理由として、会場が小振りだから美味しいトコロがぎゅっと凝縮されていて見やすいこととか、世界屈指のセレブリティ居住エリアであるジュネーブならではの弩級スポーツカー・スーパーカーが多く公開されることとか、またその『ジュネーブに取材に行く』というリッチな響き自体がなんとなくカッコ良さげに感じるから、などが挙げられるんではないだろうか。
とはいえ、おいそれと取材に行けないのがジュネーブでもある。
なぜならば、F1で名高いモナコと同様にセレブリティ・シティ、ジュネーブならではのハードルの高さは確実に存在していて、とにかくホテル代と食費が高いんである。
どんだけ高いかと言えばですよ、レストランでパスタランチをすればソフトドリンクを付けて大体25スイスフラン(約2,900円)、フランスパンにハムなんかを挟んだサンドイッチ“ジャンボン”1本で11スイスフラン(約1,300円)。繰り返し言うが、ただパンにハム挟んだだけで1,300円もするのだ。ディナーとなればさらにその上を行くのは当然のこと。
ホテルも然り、ジュネーブモーターショー会場であるジュネーブ空港近辺かジュネーブ市街の“ちょっとマシな部屋”を希望すれば、ビジネスホテルクラス相当でも1泊5万円は下らない。
とくに世界中から人が集まるモーターショー会期中は、ホテルが便乗値上げされるのは必至で、ディスカウントされることはありえないっちゅう高飛車な街なのだ。
というわけで、存在感だけでプレミアムなジュネーブショー、今年もオートックワンから3人の学生が招待された(その経緯は当特集頁をご覧になってね!)。
[参考記事:「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」二次選考・最終選考会レポート]
僭越ながらその引率役を仰せつかったのが私・今井優杏だったのだが、実はその先述のお財布の中身への負担的な理由から私自身も初ジュネーブとなったのだからして、引率というよりも3人の学生氏と一緒に楽しんだ、そんな視察ツアーとなった。
専門家でも思わず答えに窮するような難問テストをクリアし(大袈裟だと思うなら是非チャレンジしてみて欲しい)、論文で文章力を、面接で人間力を試験されるという厳しい関門をくぐった3人は、それぞれ海外旅行経験はあれヨーロッパは初めてとのことだったが、その狭き門をくぐったからこその肝の太さをモーターショー会場でもしっかりと披露してくれた。
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